CRPGまにあ

カテゴリー:Arx Fatalis

Arx Fatalis

投稿日:2009/05/29 |  カテゴリー:Arx Fatalis  |  コメント:0  | トラックバック:0
PCゲームだけに限らず、機器類の技術が進歩していくに連れ、余所行きなCRPGで溢れかえってしまっている昨今。アークスファタリスが発売されたのは2002年で、その波に作り手と消費者と市場が毒される以前の作品です。

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・適正に評価されていないCRPG

とでも言いましょうか。荒削りな部分を多々含んでいるのは確かですが、他の作品では味わえない泥臭さ、腐臭漂う空間、排泄物や嘔吐物でも落ちていそうな通路。それらを上手く包括させて、とても生々しい世界を作り上げる事に成功していると思います。

ってここまで読んだだけでプレイする気持ちが失せそうですね。いえ、ほんとこのゲームは汚いんですよ。床や壁は色褪せていて、そこら中に人骨が散乱していて、部屋には中世のお城で見られそうなうんちやおしっこ付きのトイレがあって、主役の謎のおじさんはパンイチ姿で途方にくれ、落ちていたパンをかじりつつ水桶の水を飲み干す。

腹が減ると捕まえた魚を焚き火で焼いてむさぼり食って、死体の側に落ちていたリンゴにかじりつき、ネズミを撲殺して肉を剥いで、そのまま食べると「うわ!生だ!」

コンピューターゲーム上でこれ以上の薄汚いサバイバルは滅多にない。過去にはこの作品自体がリスペクトしているUltima Underworld1&2、Dungeon Masterがまさにそれに該当するんですが、何というか、私は楽しめなかった。※386SX TOWNSだったので重くて嫌気がさし、これも楽しめなかった理由の1つかもしれない

私はそれら3作品をFM TOWNSでリアルタイムに遊びましたが、作風はリアルでも描写が地味すぎてどうもしっくりこなかったのです。でもこれって一番上で述べている「技術の進歩うんぬん」、これと照らし合わせてみると、私の言ってる事はとても矛盾しているのが分かります。これは自分でも上手く整理して言葉にできないんですけど、理由があるとしたら

・Arx Fatalisは丁度良い時代に生まれてきた

これしか思いつく言葉がありません。Windows XPになって、HDD性能も上がり容量もさほど気にしなくてよくなり、当時はGF6800や6600が出た頃でしょうか。特に描画性能が飛躍的に良くなってきた時期です。

アークスファタリスは2002年生まれなので、最近のゲームのように矢印やMAPマーカーで、自分の足で探す、自分の手腕と思考で世界を変えていく楽しみが奪われておらず、ダンジョン内には古風ながら程よい仕掛けや謎解きが散りばめられていて、この時期というより1997年から2003年ごろまでの作品は、そのような意味合いで傑作が多いんだと、私の主観ですが勝手に解釈しています。何というか、その時期の良い所だけ詰まった稀に見る薄汚くリアルなCRPGなんですよ。

物語や世界観などは検索すればオフィシャルサイトがあるからここでは触れませんが、上記の生々しいリアル体験に似つかわしい戦闘システムも秀逸です。※カプコンオフィシャルサイトのキャラクターの項目は閲覧しないほうがいいかも、モロにネタバレをかましてくれる

重い武器を振り下ろした後の姿勢の崩れ、元の体制に戻るまでの時間。攻撃をされた時の体がのけぞる感覚など、爽快感を求めたシステムではないんですが、これらはリアル体験記を飾るに相応しい出来栄えになっていると思います。

魔法システムが独特で、マウスカーソルでルーン文字を描いて、発動、又は3つまでストックさせておく事ができます。これは気分を盛り上げるのには一役買っていますが、使い難さの方が顕著に感じられて、今ひとつ昇華されていない観があります。

薄汚さを知って欲しくて先にそれらを書いてしまい、紹介する順番が逆のような気もしますが、Arx Fatalisは名も無きおじさんが主役です。冒頭はパンイチで牢獄にぶち込まれています。実は名前はあるんですが、それ自体が物語の核心に迫るものなので、ここでは言えません。

ゲームの進行はイベントシーン以外、常時一人称視点で、名も無きおじさん1人を操作し続け行く事になります。主人公は記憶がありません、どうして牢獄に居るかさえも分かっていません。名も無きおじさんはパンイチ姿で鉄製の格子に手をかけ、自身が抜け出せる隙間を何とか作って牢獄から飛び出し、床に落ちていた人骨を握りしめ、見張り役のゴブリンに襲いかかる…

この先は、貴方ご自身で体感してみてください。



至らなく不出来な点もあるんですが、私はそれらを見つけると残念でたまらない心情から、ずーっと突っつく性分なのでここではやめておきます。

Arx Fatalisはソースネクストが販売している日本語廉価版が、今でもお安く購入できるんです。EA BEST SELECTIONや、よくある廉価日本語版など、これらはいつ購入できなくなるか分からないもので、「日本語版が売られていると安心していたらすでに時遅くて品はなし」。こういうのを私は何度も経験しているから、買うならお早めにって言いたくてね。何より日本語版ですし、貴重な物だと思います。※この記事を書いた時からそうであったかは不明ですが、すでに購入できなくなっているようです。PCゲームの鉄則「欲しいと思った時にすぐ注文」

英語でもOK、海外作品は英語に限るって人なら、GOG.comが5.99ドルでDL販売をしていて、こっちはさらにお得ですね。

ふと思いついたので忘れないうちに急いで書いてみたんですが、朝っぱらから腐臭だ汚物だ(いま朝の7時)、なにやってるんでしょう私は。正直なところ、そこまで評価は高くない作品なんですが、私の中では傑作のアークスファタリスでした。
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム
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自己紹介
管理人名: S
初めて遊んだPCゲーム
FM-NEW7版デゼニランド

初めて遊んだコンシューマーゲーム
ファミリーコンピューターのドンキーコング

初めて遊んだゲームセンターのゲーム
ゼビウス

好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

・愛するゲーム
Wizardry 8
Might and Magic 6
Might and Magic 7
Morrowind
Pillars of Eternity

・子供の頃に好きだったゲーム
木屋さんが在籍していた頃の日本ファルコムゲーム
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