CRPGまにあ

Risen 2 - 路線変更の成否

投稿日:2015/10/04 |  カテゴリー:Risen 2  |  コメント:2  | トラックバック:0
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名無し男の二度目の旅が終わった

今夏に再燃した「男臭いRPGがやりたい」病ですが、前作である初代Risenに続いて、本日続編の Risen 2 を最後までプレイしました。まず何より言いたいことは、本シリーズは会話の流れがとても速く、日本語になっていても読むのが間に合わない時があるほどなので、前作に続き本作でも日本語化ファイルが非常に有り難かったです。

日本語化ファイルが無かったら、会話の妙を味わえずにクエストジャーナルとにらめっこするゲームになっていたはずですが、Risen 2 は一部の掛け声以外日本語に完訳状態で、続きの Risen 3 もほぼ完了しているようです。

物語の演出に飲まれるように、一部のクエストがキャンセルされてしまいましたが、結果的にほぼ全てのクエストをクリアしてマップは隅々まで探索しました。

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続きである Risen 3 でこの2人は出てくるのだろうか

いつものように物語や敵の名前などには触れずにネタバレ無しで幾つか思ったことを書いていきますが、本作が今の私にとって非常に面白かったのは事実だけれど、ゲーム機とのマルチ化によって核となる部分が前作初代Risenから大きく変容していますから、本作は人によって評価が割れそうなゲームです。

・中身は前作から大幅なボリュームアップ
本作から乗組員という枠で仲間が同行することや、投擲武器はココナッツに塩やオウムと幅広く、魔法系としてブードゥーが存在し、それ以外のスキルも前作から大きく拡張されています。前作はこぢんまりとしたオープンワールドに物語が凝縮されているタイプでしたが、今回は地上のみに限定すれば、前作より4倍から5倍ほど広くなっているだろう。

・多彩なスキルがあるけれど、活かしきれていないものがある
前述したように投擲武器には興味深いものが多かったり、魔法扱いのブードゥー人形による呪いなど、演出的に面白そうなものが沢山あるスキルなんですが、明らかに活かしきれていないスキルが複数存在しています。ただ単純に「スキルの種類が多いから使い切れない」という理由なら、それは主役である名無し男のキャラビルド用と割り切れるが、そうではなく効果が乏しかったり使う場面が殆ど無いという類だ。

前作では貝になって小型化する魔法が本作では「猿回し」に置き換えられたが、そもそも猿を使うシーンが数えるほどしかないし、回復がアルコール類な為にブードゥーのポーションがほぼ用無しだったりする訳ですが、猿の件は「ダンジョン」に関わっているので、それについては後述します。

・戦闘バランスに関して
前作は最初から最後まで手に汗握る戦いを堪能できたけれど、今回は複数スキルの相乗効果によって、中盤ぐらいからかなり易しくなってきましたが、この「易しい」というのは厳しかった初代Risen比ですから、一般的なゲームよりは難しい部類です。

Risen 2 を開始した直後に本シリーズの名物モンスターでもある「イノシシ」に斬りかかってみると、「やっぱり今回も鬼の野生生物」なのかと思ってしまうけれど、本作は防具の更新以外にもスキルによる耐性上昇という手段があるので、楽になってくる段階が前作より遥かに早い時期に訪れるのだ。

耐性を均一に少しだけ上昇させる強靭を早めに上げ続けて、さらには刀耐性を優先して上げればそれだけでかなり硬くなるから、中盤に入る前にはそこらの野生生物は怖くなくなる訳ですが、他にも本作には体力の自動回復というスキルがあって、後半になって自動回復を取れば戦闘自体も回復アイテムの管理にも余裕が出てきます。

・視認性が低くなったユーザーインターフェース(UI)
前作はPC用に最適化された非常に使いやすいUIでしたが、本作は明らかにゲームパッド向けに作られたUIであり、一見すると華やかになったUIとして良い印象を持ちそうだけれど、アイテムソートが簡略化されてしまったのが大きな痛手だろう。物語が展開した時に重要なアイテムを受け取ったとして、前作なら最初からいい具合にソートされているからすぐにそのアイテムを確認できたが、本作は「装備、使用アイテム、その他」の区分しかないから、目当ての品を探す手間が掛かるのだ。

さらにUIネタとして、前作の焚き火で実際に肉を焼く男の料理や、アイテム作成時の演出などもそのままプレイ画面内で行われていたが、本作はバックが黒いUI画面に飛ばされてから一瞬で工程が完了してしまう。恐らくこれは無駄を省きたかったのだろうけど、RPGは世界に浸れる要素となる「風情」がとても重要であるから、ここらはもうちょっと気を利かせて欲しかった。

・船と仲間
これに関しては贅沢な要望みたいになりそうですが、仲間にもアイテム装備が可能ならもっと楽しめたはずだし、せっかく船があるのなら船の装備とアップグレードや、それらを活躍させる「海戦」があったら燃える展開が期待できたけれど、さすがにそこまでは実装できなかったのだろう。

・本作最大の問題点でもあるダンジョンの改悪
本作については、プレイ前からUIは大衆化による影響を受けているだろうと覚悟していたし、Piranha Bytes の真骨頂である「男と男の乱舞」ではなく、女性キャラも全面に押し出してイメージチェンジを図っていることも個人的には何の問題にならないけれど、初代Risenで輝いていたダンジョンの作りが大幅に劣化したことは残念だった。

初代Risenのダンジョンは、アクションRPGに適した絶妙なさじ加減のダンジョンが構築されていて、直感的に操作可能な仕掛けのみで、あれだけ楽しく苦しめたのはデザインの良さが光っていたのだろう。易しすぎず難しすぎず、アクションRPGという分類のみなら、前作のダンジョンは三本の指に入るほどの出来だった。

本作の地上マップは4倍から5倍ほど広くなっていると先述していますが、ダンジョンに関しては規模的に10%程度に、仕掛けの量だと「5%未満」に落ち込んでいる。仕掛けの質とてレバーがちょっとだけで、アイテムを置く台座のようなものが少しだけ、あれだけ良く出来ていたダンジョンが続編とは思えないほどの変貌ぶりだろう。

ダンジョンの作りがこれだけ簡易化されているから、先に書いた隙間を通って活躍させられる「猿」の存在がかなり希薄になっているのだ。覚えているだけで3回しか猿を使うシーンが無かったはずですが、前作ではどれだけ貝になったか数え切れないほどだし、貝と浮遊と念動力、このコンビネーションが実に美しいダンジョンだった。



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ブードゥー人形による人物乗り移りは笑えるものが多かった

今回はシリーズものを続けてプレイしているから、前作との比較による感想が多めになりましたが、前作より品質は上がっている本作であるし、コンテンツ量が大幅に増えていて、名無し男は男前になり、前作より物語に減り張りがついた印象を受けるが、ゲームの面白さはそれだけでは決まらないという好例なのではないだろうか。

改めて言いますが、本作の戦闘は一般的なRPGより激しく難しいし、ゲーム自体は普通に面白いレベルで、前作で主役の名無し男を好きになっていればさらに楽しめるはずですが、こぢんまりとした世界でプレイヤーを突き放したような Piranha Bytes 節が効いている中で、熱い戦闘と良好なデザインのダンジョンが堪能できた前作がそれだけ印象的だったということだろう。

私としては非常に楽しめた Risen 2 でしたが、できればこのまま「名無し男とパティの最後の旅」を見てみたいけれど、Risen 3 はどうなっているのだろうか。

コメント

No title

特集、興味深く拝見させて頂きました!
そしてセールをやっていたみたいなので購入してみました
いや、いいですねー

あまりにも面白かったので
こちらの記事をブログで紹介させて頂きました><
ttp://kokopa.blog23.fc2.com/blog-entry-617.html
セール終了まで時間が無いようでしたので
許可を得ずにブログに書いてしまいましたので
もし問題がありましたらご指摘お願いいたします

Re: No title

>>zabaraさん
ご紹介していただきありがとうございます。
もちろん何も問題ありませんよ。

それはそうと再びRisenシリーズ80%オフセールがきてるんですね。
3本+DLC込みで1400円はお買い得すぎだと思います。

特に初代Risenは戦闘が厳しいんですが、必ず必勝法があるんで頑張ってみてください。初代は一部のガードを崩してくる動物系以外には盾ガードからの連打が有効なんですが、さらに効果的なのは大ダメージ武器の溜め攻撃+バックステップです。初代Risenは後半のダンジョンが素晴らしいんで、そこまで進めてクリアできたら良い体験になるはずですよ。

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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