The Bard's Tale Trilogy - 「Tales of the Unknown」を終えた
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最初のボリューム1となる「Tales of the Unknown」をクリアしましたが、1ヶ月ほど前の記事で「胸を張ってレベルを上げまくればいい」とか、「ビルド失敗…なんてことはあり得ないから」などと書いているけれど、最後までプレイしてみると幾つか気になるポイントが散見され始めた。とは言っても35~40年近く前のゲームを遊びやすく復刻しただけのゲームであるから、ある程度の粗は仕方がないのかもしれない。
●最も気になる点である「クラスチェンジの順をミスると大損すること」
本品はボリューム1からボリューム3までがセットとなっている品ですが、今回はボリューム1である「Tales of the Unknown」に限定した内容になります。新しいシナリオでは若干ルールが変わっていたりするわけですが、とにかく今回は「本作」ボリューム1についての内容です。
本作はスペルキャスター間でのみクラスチェンジが可能になっていて
クラスの種類は
Conjurer
Magician
Sorcerer
Wizard
になっています。
ConjurerとMagicianが基本クラスであって、Wizardが最上位という扱いなんですが、こういったCRPGの場合だと「最後に最上位クラスにしてレベルを上げていこう」と誰もが思ってしまうはずだけれど、それをやってしまうと HP と SP の最大値でかなり損をすることになります。
ネットで調べてみると、Lv13以降のConjurerとMagicianのレベルアップ必要経験値は「23万」となっていたけれど、私がリメイク版である本作で確認した限りでは「10万」でレベルアップ可能です。Sorcererは「40万」となっていたから本作だと「20万」、Wizardは「130万」となっていたから本作では「65万」の経験値が必要になると推察しますが、ここに大きな問題があります。
・各クラスの1レベルアップでのHPとSPの上昇量
ConとINTが1作目の上限である「18」であるなら
ConjurerとMagician:HP8/SP8
SorcererとWizard:HP12/SP8
本作ではこのようになっているが、上記の必要経験値と照らし合わせると割に合わない度数が極めて高いことが分かるはずです。本作はReview Boardの前でセーブをして連続レベルアップ吟味が簡単にできる仕様なんですが、WizardがHP12とSP8を得られる経験値で、ConjurerとMagicianはHP48とSP48を得られることになります。
なのでクラスチェンジをする順序は
Conjurer → Sorcerer → Wizard → Magician
Magician → Sorcerer → Wizard → Conjurer
最高ランクのLv7魔法を習得するのはLv13なので、Lv13になったらこの順でクラスチェンジをして、最終的には必要経験値が少ない Conjurer と Magician にしたほうがかなりお得なのだ。本作はオリジナル製品とは異なり、レベルアップに必要な経験値が半分になっていますが、終盤のダンジョンで軽くひと稼ぎしてくると経験値10万を余裕で超えるから、3回のクラスチェンジ後にConまたはMagを高レベルにすることも簡単にできるゲームバランスです。
ちなみに私はこの件についてだいぶ後になって気づいたので、急遽スペルキャスター2人を作り直したんですが、それでも最終的には十分な強さにまで育ちました。
●「自分で縛ればいいじゃないか」縛りはやりたくない。あるものは使う
「本作はReview Boardの前でセーブをして連続レベルアップ吟味が簡単にできる仕様」と前述していますが、オリジナル品、あるいは本品でも「レガシーモード」を選択してゲームを開始するとギルドでのみセーブが可能というシステムになるけれど、本作の場合は「やりがいのある挑戦」ではなく「ただの古臭い不自由プレイ」になるだけのモードであるから興味が湧かない。
基本的にどこでもセーブが可能で、ある程度のPCでプレイしていれば数秒でクイックロードが可能になるわけですが、左手の中指をW、薬指をA、右手の薬指をF5、右手人差し指をキャラに該当する数字キー、この状態でReview Board前でセーブをして、建物の中に入りレベルアップ → 気に入らない → クイックロード、これが4秒弱で行えます。
これは気になるポイントとか不出来とかいうものではないのかもしれないが、6月14日の記事で「旧型Wizの遠縁であるゲーム」と表現しているけれど、旧型Wizのレベルアップはクラスチェンジ後とかある程度高レベルになると、HPが「1」しか上がらない状態が続くことがあるけれど、あるとき思い出したように、帳尻を合わせるかのようにドバッとHPが上がったりするシステムだった。こういうシステムなら運を天に任せてみようかなと思えるけれども、本作はそのレベルアップ1回の間でのみ「HP5から8でランダム」というシステムであるから、運が悪いとずっと5を引き続けることになる。5を引き続けてもクリアできないとか苦戦の連続になるとか、そんなことが起こる厳しいゲームではないからどうでもいいことなのかもしれないが、私はできるだけ高い数値が欲しいから何度もレベルアップ吟味をするプレイに走ってしまった。
ボリューム1クリアまでにかかった時間は29時間と記録されているが、それとは別に Review Board 関連で数時間ほど浪費していることだろう。これは私が勝手にやった行為であるから、これについて低評価を下すのは些か筋違いなのかもしれないが、できればこんなことをしなくてもスムーズに進行させられるゲームがいい。私が「良作だ」「戦術王だ」と評価したゲームは、こんな行為はしなくてもガンガン突き進んでいけるゲームだったから。
●ゲームバランス → ぬるい
リメイク版は経験値半分で済み、至れり尽くせりのオートマッピング機能が搭載され、アイテムなどもオリジナル品よりも多く所持できるように改変されている。そりゃぬるくなって当然だけれども、本作は「戦術を練って回復をして粘って」というようなゲームとは真逆のゲームバランスになっていて「先にやった方が勝ち」ただそれだけです。ですから必然的にスペルキャスターが非常に強力なゲームであると言えるだろう。
●ダンジョンのデザインが古いのは致し方なし
大昔のゲームであるから、ダークゾーンでライトを消して嫌がらせ、随所に点在しているBuff全消しアンチマジックでさらに嫌がらせ。こういったもので難度を増そうとしているデザインであるから、人によってはすぐに投げ出してしまうかもしれない。けれどもオートマッピングシステムなどが充実しているから、リメイク版だとそれほど苦労せず攻略できることでしょう。
●ナゾナゾ系に関して
古いゲームであるから解答入力を求められる謎々が複数ありましたが、ゲーム内人物の名前であるとか、ダンジョン内でヒントが点在しているものは自力でクリアできたけれども、幾つかのアイテム入手系は全く分からなかったので検索をかけてそれでクリアしました。この手の謎々は幼少期の「Chariot」だけでお腹いっぱいだからあまり体験したくないのが本音だ。当時はもちろんネットなどなく、タロットカードも当たり前のように持っていないし買う小遣いですら勿体ない。何人かの友達に相談して、タロットカードを持っているという子の家にお邪魔させてもらってやっと「Chariot」なんだろうというワードを得られたが、ほんと面倒くさかった。とは言いつつも、日本語版だったからか、M&M10の謎々系はけっこう楽しんでいた記憶がある。
●1作目から2作目へのキャラクター転送について

クリア後にギルドから転送可能
ボリューム1クリア後に、ギルドメニューの最上段に「Begin Volume II - The Desteny Knight」という選択肢が増えているので、ここから転送できます。転送内容は画像のような3種類となっていて、Full Powerはそのままの状態で全てのアイテムを持ち込んで転送、Moderateは全キャラクターのレベルが13くらいに下がってアイテムなどは全てそのままで転送、Full Resetはキャラクタレベルは1に、アイテムや店の在庫なども全てリセットされての転送となります。
こういった転送有りの連作の場合、愛着のあるキャラクターでそのまま続きをやりたくなるのが人情であるけれど、本作はFull Power転送で2作目を開始すると「鬼のようなヌルヌルの序盤から中盤」といったフィーリングになりそうです。
ボリューム2の序盤をプレイした印象だと、強化されたマイキャラクタに合わせて敵が強くなるシステムなども搭載されていないようだし、後半から終盤戦になってやっと歯ごたえが出てくるかなといった具合になりそうだ。それを良しとするか、否とするかは人それぞれだけれど、私としてはなんとも言えない感覚だなあと言わざるをえない。
●便利魔法の使い方
・「Trap Zap」:Conjurer Lv1 Spell
戦闘後の宝箱解錠魔法でもありますが、ダンジョン探索時の罠解除にも使えます。地形の罠などを表示させる魔法を常時Buffとして使用できるようになると、ミニマップなどに罠マークが表示されるようになります。その罠の方を向いて詠唱すれば解除できるわけですが、レンジが3マスほどあって使い勝手がいいし、壁の向こう側の罠も解除できます。
・「Scry Site」:Magician Lv1 Spell
現状の位置を座標表示してくれる魔法ですが、強制テレポート後の位置確認が真の使い道でしょう。強制テレポート後はミニマップなどが一定時間表示されなくなるデメリットがあるのだが、Scry Site詠唱ですぐさま表示されます。そしてなにより重要なのは

テレポート後に一歩も動かずに詠唱すること
そうすればオートマッピングされた地図にこのように移動元、移動先の位置が記録されます。これが記録されないとかなり辛い探索となるので、是非とも使いこなしたい。
・「Apport Arcane」:Conjurer Lv7 Spell
通常の詠唱で使用すると、南北にいくつ移動するのか、東西にいくつ、上下にいくつ、という画面が表示されて手動入力移動になってしまうけれど、以下の方法だとオートマッピングされた地図上から一瞬で移動できます。注意することが1つだけあって、移動先が Apport Arcane 禁止エリアだと移動できません。使用する場所が Apport Arcane 禁止エリアであっても、移動先がOKの場合は問題なく使用できます。

そして移動したい場所を直接クリック
階層切り替えは上部の「階層切り替えボタン」をクリックで行います。
今回はクリア後に気になった点について書いてみましたが、数十時間かけて楽しんでプレイできたことは紛れもない事実であるから、今この時代に遊んでも「それなりの良作」であることに間違いはないだろう。
とにかく敵をぶっ飛ばしたい、難しいことは考えたくない(謎々は検索する)、レベルを上げまくりたい、Wizの模倣品みたいなもので遊びたい、というような欲求には十分に応えてくれるはずです。
続きにはボリューム2に転送した直後のキャラクタ画像を貼り付けてみますが、言い忘れていたがFull Powerで転送する場合、ボリューム1で貯まった経験値はそのままにしておいて、ボリューム2に転送してからレベルアップするほうが効率的だと思います。ボリューム2では各能力値の上限が18から20にアップしているので、2の世界で上げたほうがお得です。
●ここから続きの分です。
とにかくこのゲームはスペルキャスターが強いです。やるかやられるかの戦闘なので、1ターンで1キルしかできない戦士系よりも、魔法をぶっ放せるほうが遥かに頼りがいがあります。後半になるとSPリジェネアイテムなども登場しますし、連続クラスチェンジによってスペルキャスターのSP量が豊富になっていますから、思う存分攻撃魔法を使うことができます。
今回のプレイで気になったことは「中盤以降はローグがいまひとつ」な印象を受けたことだろうか。本作は宝箱を開けるときに専用の魔法を使うとSP2消費します。序盤はこの「2」が大きく響くわけですが、何も減らずに解錠できるローグはありがたいキャラクタだったのだが、後半になるとSP2なんて些細なものですし、この解錠魔法はダンジョン内の罠解除も兼ねている優れものです。ローグはダンジョン内の罠すら解除できないので、全体を通して見ると「ローグはいらない子」なのかもしれない。
しかしながら、3作目は「Thief of Fate」というタイトルですから、何かを期待するかのように、私はこのままローグを使っていこうと考えています。

普通に強い。どんな敵も一撃で倒せるゲームバランスでした

Warriorと同じく普通に強かった。3作目で「Geomancer」にクラスチェンジする候補

歌い続けているだけで有能です。殴りは弱いがHPが戦士系と同等

LvUP時のHPは「12アップ」が上限だったため最もHPが低いキャラになった

作り直したキャラだが強い。HPとSPは妥協せずに上げたから相当高くなっています。

同じく作り直したキャラクタ。こちらも妥協なし。
これからボリューム2をやり込むのなら1つの懸念材料があるんですが「どのタイミングでArcmageにクラスチェンジするのか」です。2作目からは Arcmage というクラスが追加されていて、下位4職の全てを極めていると成れるクラスなのだが、レベルアップの必要経験値がかなり高そうなのです。
スペルキャスターの2人は転送後の今すぐ Arcmage にクラスチェンジするか、それともLv50をこえてからにするか、あるいは終盤戦になってからにするのか。いずれにしても、先送りにすればするほど「HPとSP量で得をする」ことになりそうだから、後半戦に入るまでこの状態を維持しておくことが無難な選択かもしれない。
●最も気になる点である「クラスチェンジの順をミスると大損すること」
本品はボリューム1からボリューム3までがセットとなっている品ですが、今回はボリューム1である「Tales of the Unknown」に限定した内容になります。新しいシナリオでは若干ルールが変わっていたりするわけですが、とにかく今回は「本作」ボリューム1についての内容です。
本作はスペルキャスター間でのみクラスチェンジが可能になっていて
クラスの種類は
Conjurer
Magician
Sorcerer
Wizard
になっています。
ConjurerとMagicianが基本クラスであって、Wizardが最上位という扱いなんですが、こういったCRPGの場合だと「最後に最上位クラスにしてレベルを上げていこう」と誰もが思ってしまうはずだけれど、それをやってしまうと HP と SP の最大値でかなり損をすることになります。
ネットで調べてみると、Lv13以降のConjurerとMagicianのレベルアップ必要経験値は「23万」となっていたけれど、私がリメイク版である本作で確認した限りでは「10万」でレベルアップ可能です。Sorcererは「40万」となっていたから本作だと「20万」、Wizardは「130万」となっていたから本作では「65万」の経験値が必要になると推察しますが、ここに大きな問題があります。
・各クラスの1レベルアップでのHPとSPの上昇量
ConとINTが1作目の上限である「18」であるなら
ConjurerとMagician:HP8/SP8
SorcererとWizard:HP12/SP8
本作ではこのようになっているが、上記の必要経験値と照らし合わせると割に合わない度数が極めて高いことが分かるはずです。本作はReview Boardの前でセーブをして連続レベルアップ吟味が簡単にできる仕様なんですが、WizardがHP12とSP8を得られる経験値で、ConjurerとMagicianはHP48とSP48を得られることになります。
なのでクラスチェンジをする順序は
Conjurer → Sorcerer → Wizard → Magician
Magician → Sorcerer → Wizard → Conjurer
最高ランクのLv7魔法を習得するのはLv13なので、Lv13になったらこの順でクラスチェンジをして、最終的には必要経験値が少ない Conjurer と Magician にしたほうがかなりお得なのだ。本作はオリジナル製品とは異なり、レベルアップに必要な経験値が半分になっていますが、終盤のダンジョンで軽くひと稼ぎしてくると経験値10万を余裕で超えるから、3回のクラスチェンジ後にConまたはMagを高レベルにすることも簡単にできるゲームバランスです。
ちなみに私はこの件についてだいぶ後になって気づいたので、急遽スペルキャスター2人を作り直したんですが、それでも最終的には十分な強さにまで育ちました。
●「自分で縛ればいいじゃないか」縛りはやりたくない。あるものは使う
「本作はReview Boardの前でセーブをして連続レベルアップ吟味が簡単にできる仕様」と前述していますが、オリジナル品、あるいは本品でも「レガシーモード」を選択してゲームを開始するとギルドでのみセーブが可能というシステムになるけれど、本作の場合は「やりがいのある挑戦」ではなく「ただの古臭い不自由プレイ」になるだけのモードであるから興味が湧かない。
基本的にどこでもセーブが可能で、ある程度のPCでプレイしていれば数秒でクイックロードが可能になるわけですが、左手の中指をW、薬指をA、右手の薬指をF5、右手人差し指をキャラに該当する数字キー、この状態でReview Board前でセーブをして、建物の中に入りレベルアップ → 気に入らない → クイックロード、これが4秒弱で行えます。
これは気になるポイントとか不出来とかいうものではないのかもしれないが、6月14日の記事で「旧型Wizの遠縁であるゲーム」と表現しているけれど、旧型Wizのレベルアップはクラスチェンジ後とかある程度高レベルになると、HPが「1」しか上がらない状態が続くことがあるけれど、あるとき思い出したように、帳尻を合わせるかのようにドバッとHPが上がったりするシステムだった。こういうシステムなら運を天に任せてみようかなと思えるけれども、本作はそのレベルアップ1回の間でのみ「HP5から8でランダム」というシステムであるから、運が悪いとずっと5を引き続けることになる。5を引き続けてもクリアできないとか苦戦の連続になるとか、そんなことが起こる厳しいゲームではないからどうでもいいことなのかもしれないが、私はできるだけ高い数値が欲しいから何度もレベルアップ吟味をするプレイに走ってしまった。
ボリューム1クリアまでにかかった時間は29時間と記録されているが、それとは別に Review Board 関連で数時間ほど浪費していることだろう。これは私が勝手にやった行為であるから、これについて低評価を下すのは些か筋違いなのかもしれないが、できればこんなことをしなくてもスムーズに進行させられるゲームがいい。私が「良作だ」「戦術王だ」と評価したゲームは、こんな行為はしなくてもガンガン突き進んでいけるゲームだったから。
●ゲームバランス → ぬるい
リメイク版は経験値半分で済み、至れり尽くせりのオートマッピング機能が搭載され、アイテムなどもオリジナル品よりも多く所持できるように改変されている。そりゃぬるくなって当然だけれども、本作は「戦術を練って回復をして粘って」というようなゲームとは真逆のゲームバランスになっていて「先にやった方が勝ち」ただそれだけです。ですから必然的にスペルキャスターが非常に強力なゲームであると言えるだろう。
●ダンジョンのデザインが古いのは致し方なし
大昔のゲームであるから、ダークゾーンでライトを消して嫌がらせ、随所に点在しているBuff全消しアンチマジックでさらに嫌がらせ。こういったもので難度を増そうとしているデザインであるから、人によってはすぐに投げ出してしまうかもしれない。けれどもオートマッピングシステムなどが充実しているから、リメイク版だとそれほど苦労せず攻略できることでしょう。
●ナゾナゾ系に関して
古いゲームであるから解答入力を求められる謎々が複数ありましたが、ゲーム内人物の名前であるとか、ダンジョン内でヒントが点在しているものは自力でクリアできたけれども、幾つかのアイテム入手系は全く分からなかったので検索をかけてそれでクリアしました。この手の謎々は幼少期の「Chariot」だけでお腹いっぱいだからあまり体験したくないのが本音だ。当時はもちろんネットなどなく、タロットカードも当たり前のように持っていないし買う小遣いですら勿体ない。何人かの友達に相談して、タロットカードを持っているという子の家にお邪魔させてもらってやっと「Chariot」なんだろうというワードを得られたが、ほんと面倒くさかった。とは言いつつも、日本語版だったからか、M&M10の謎々系はけっこう楽しんでいた記憶がある。
●1作目から2作目へのキャラクター転送について

クリア後にギルドから転送可能
ボリューム1クリア後に、ギルドメニューの最上段に「Begin Volume II - The Desteny Knight」という選択肢が増えているので、ここから転送できます。転送内容は画像のような3種類となっていて、Full Powerはそのままの状態で全てのアイテムを持ち込んで転送、Moderateは全キャラクターのレベルが13くらいに下がってアイテムなどは全てそのままで転送、Full Resetはキャラクタレベルは1に、アイテムや店の在庫なども全てリセットされての転送となります。
こういった転送有りの連作の場合、愛着のあるキャラクターでそのまま続きをやりたくなるのが人情であるけれど、本作はFull Power転送で2作目を開始すると「鬼のようなヌルヌルの序盤から中盤」といったフィーリングになりそうです。
ボリューム2の序盤をプレイした印象だと、強化されたマイキャラクタに合わせて敵が強くなるシステムなども搭載されていないようだし、後半から終盤戦になってやっと歯ごたえが出てくるかなといった具合になりそうだ。それを良しとするか、否とするかは人それぞれだけれど、私としてはなんとも言えない感覚だなあと言わざるをえない。
●便利魔法の使い方
・「Trap Zap」:Conjurer Lv1 Spell
戦闘後の宝箱解錠魔法でもありますが、ダンジョン探索時の罠解除にも使えます。地形の罠などを表示させる魔法を常時Buffとして使用できるようになると、ミニマップなどに罠マークが表示されるようになります。その罠の方を向いて詠唱すれば解除できるわけですが、レンジが3マスほどあって使い勝手がいいし、壁の向こう側の罠も解除できます。
・「Scry Site」:Magician Lv1 Spell
現状の位置を座標表示してくれる魔法ですが、強制テレポート後の位置確認が真の使い道でしょう。強制テレポート後はミニマップなどが一定時間表示されなくなるデメリットがあるのだが、Scry Site詠唱ですぐさま表示されます。そしてなにより重要なのは

テレポート後に一歩も動かずに詠唱すること
そうすればオートマッピングされた地図にこのように移動元、移動先の位置が記録されます。これが記録されないとかなり辛い探索となるので、是非とも使いこなしたい。
・「Apport Arcane」:Conjurer Lv7 Spell
通常の詠唱で使用すると、南北にいくつ移動するのか、東西にいくつ、上下にいくつ、という画面が表示されて手動入力移動になってしまうけれど、以下の方法だとオートマッピングされた地図上から一瞬で移動できます。注意することが1つだけあって、移動先が Apport Arcane 禁止エリアだと移動できません。使用する場所が Apport Arcane 禁止エリアであっても、移動先がOKの場合は問題なく使用できます。

そして移動したい場所を直接クリック
階層切り替えは上部の「階層切り替えボタン」をクリックで行います。
今回はクリア後に気になった点について書いてみましたが、数十時間かけて楽しんでプレイできたことは紛れもない事実であるから、今この時代に遊んでも「それなりの良作」であることに間違いはないだろう。
とにかく敵をぶっ飛ばしたい、難しいことは考えたくない(謎々は検索する)、レベルを上げまくりたい、Wizの模倣品みたいなもので遊びたい、というような欲求には十分に応えてくれるはずです。
続きにはボリューム2に転送した直後のキャラクタ画像を貼り付けてみますが、言い忘れていたがFull Powerで転送する場合、ボリューム1で貯まった経験値はそのままにしておいて、ボリューム2に転送してからレベルアップするほうが効率的だと思います。ボリューム2では各能力値の上限が18から20にアップしているので、2の世界で上げたほうがお得です。
●ここから続きの分です。
とにかくこのゲームはスペルキャスターが強いです。やるかやられるかの戦闘なので、1ターンで1キルしかできない戦士系よりも、魔法をぶっ放せるほうが遥かに頼りがいがあります。後半になるとSPリジェネアイテムなども登場しますし、連続クラスチェンジによってスペルキャスターのSP量が豊富になっていますから、思う存分攻撃魔法を使うことができます。
今回のプレイで気になったことは「中盤以降はローグがいまひとつ」な印象を受けたことだろうか。本作は宝箱を開けるときに専用の魔法を使うとSP2消費します。序盤はこの「2」が大きく響くわけですが、何も減らずに解錠できるローグはありがたいキャラクタだったのだが、後半になるとSP2なんて些細なものですし、この解錠魔法はダンジョン内の罠解除も兼ねている優れものです。ローグはダンジョン内の罠すら解除できないので、全体を通して見ると「ローグはいらない子」なのかもしれない。
しかしながら、3作目は「Thief of Fate」というタイトルですから、何かを期待するかのように、私はこのままローグを使っていこうと考えています。

普通に強い。どんな敵も一撃で倒せるゲームバランスでした

Warriorと同じく普通に強かった。3作目で「Geomancer」にクラスチェンジする候補

歌い続けているだけで有能です。殴りは弱いがHPが戦士系と同等

LvUP時のHPは「12アップ」が上限だったため最もHPが低いキャラになった

作り直したキャラだが強い。HPとSPは妥協せずに上げたから相当高くなっています。

同じく作り直したキャラクタ。こちらも妥協なし。
これからボリューム2をやり込むのなら1つの懸念材料があるんですが「どのタイミングでArcmageにクラスチェンジするのか」です。2作目からは Arcmage というクラスが追加されていて、下位4職の全てを極めていると成れるクラスなのだが、レベルアップの必要経験値がかなり高そうなのです。
スペルキャスターの2人は転送後の今すぐ Arcmage にクラスチェンジするか、それともLv50をこえてからにするか、あるいは終盤戦になってからにするのか。いずれにしても、先送りにすればするほど「HPとSP量で得をする」ことになりそうだから、後半戦に入るまでこの状態を維持しておくことが無難な選択かもしれない。
Last Modified :
ファミコン版まであるとは知りませんでした。
日本人向けに移植されると、本作でさえ超日本風味になるから驚きです。
リメイク版はレベルアップの経験値が半分になっているので、すぐに育つからなおさらそのあたりが気になるのかもしれません。それと4秒弱で連続レベルアップ吟味が可能ですから、そうなると「やっちゃうか」になってしまいます。
病気が理由での「せめぎ合い」だと本当に気の毒ですが、年を取ってから好きなゲームをやりまくって過ごすのはなかなか粋な人生かもしれませんね。アメリカのSkyrimお婆ちゃんも元気そうでなによりだと思います。
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