信長の野望・蒼天録 特選カスタマイズで遊ぶ日々 No.3 - 苦労三昧への挑戦
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信長の野望・蒼天録 特選カスタマイズの最後の一つ「苦労三昧」を何とか終えることができましたが、苦労三昧でもあり苦痛三昧でもあった。最後の三昧チャレンジで選んだ武将は誰もが知る有名人「美濃の明智光秀」にしてみたのですが、数年前の大河ドラマ「麒麟がくる」で登場したケチな斎藤道三どころではない「クソドケチ道三」に振り回されるプレイになった。
結果などは後まわしにして、本作は信長の野望の中でも個性的な立ち位置で、けして良い評価を得られているとは言い難いのだが、他では替えがきかないそのゲームシステムに加えて、他シリーズ作品よりもCPU側が息づき躍動しまくっているのがビンビンと伝わってくる。「ああ、この世界は生きているんだな」と実感できるそのあり方こそ何より評価したいポイントだと思った。
苦労三昧というタイトルのとおり難しいルールに則ってプレイすることになるんですが、いったい何が最も危険な苦労なのか、最後までやるとよく分かりました。苦労三昧は配下の武将や城と大名間の友好度がターンごとにだだ下がりするから、中盤以降はその管理が最も大変だったわけで、この行為を少しでも楽にする方法だけ先に書いておきます。
●招待(宴会)と褒美時の操作を少しでも楽にしたい
苦労三昧では毎ターン毎季節この2つのコマンドを全城と全武将に対して行う必要があります。城は100以上、武将は何百人以上となるゲームにおいて、毎ターン一つずつクリックしていたら精神崩壊を起こしかねない。そこが何よりの苦労だと感じたわけですが、以下の方法だと幾分は苦労が軽減されます。

招待時の画像ですが、ここで一つずつ選択なんてしてられない。赤丸の切替を押そう
招待は各城主を城に招いての饗応コマンドで、実行すると大名と城主間での友好度が少し上がります。城主の友好度は他のコマンドから個別に上げる方法がありますが、あちらは回数が在城している武将の人数依存になりますし、苦労三昧でそんなコマンドばかり選択している余裕はない。招待は1回のコマンドで全城に対して効果があるわけで、これを使わないと苦労三昧では寝返りの嵐になりかねない。
一人の城主に対して金200必要になるから、後半は1回の招待で金数万ほど飛んでしまうけれど、各城からかき集めれば金銭に困ることはないだろう。とは言ってもかき集めるその行為自体がものすご~く大変なんだけどね。

一括選択中
本作は忍者による偽伝令のときもクリックしたままドラッグで複数選択することもできますが、今回の招待におけるお手軽操作はマウスホイールを組み合わせたものになります。
まずは一番上の城をクリックして、左クリック押下維持状態のままマウスホイールをずっと下側に回し続ければ100以上の城を一括選択できます。人事→賞罰→褒美も毎ターン行う必要に迫られますが、これと同じ操作方法が通用するので、何百人以上選択もかなり楽になることでしょう。
というか「全選択」をつけといてよ。そしたらこんなところで苦労しなくていいんだ。
続きには結果報告や気づいたことなどがありますが、こんな展開になったのは苦労三昧モードだからなのか、はたまた超級が影響しているのか、そこはよく分からない。
PC版初回プレイ時に1546年シナリオの難易度上級「松永久秀」プレイをけっこうやり込んでいますが、あのときの長慶さんは全領土の8割から9割くらいを久秀に与えてくれた。「いやいやこんなにいりませんよ長慶様」と言いたくなるほどの高待遇だったのに、あの美濃のマムシときたら…
当初の目的は軍団長を維持したまま斎藤家の当主を支え続け、そのまま天下統一をと考えていましたが、プレイしてみると理解できるが大名にならないと話にならないだろう。本作の大名などの当主AIはおバカの部類に入りますから、苦労三昧の調略ラッシュと友好度だだ下がりを切り抜けてお家存続なんて夢のまた夢、統治者となったプレイヤーによる直接的な操作がないとクリアできないはずだ。

1553年頃、秀吉が牢人になっている
このときはまだ織田家は存在していたが、秀吉の場合は実父が不明瞭だから本作だとかならず元服と同時に野に下って牢人になるのだろう。
プレイしていて気づいたんですが、本作の「元服→そのまま家臣化」にはルールがあるようで、城に実父がいないと元服しても牢人となってしまうようです。そしてもう一つは、城がそのままどこかの城との入れ替え転封になった場合は、移行先の城が故郷扱いになるようだ。

この状態で全て把握できた
蜂須賀正勝が城主になっている室町御所は元々尾張のどこかの城で、大久保忠世が城主になっている富山城は三河の城と入れ替えになったのだろう。室町御所に実父が在城している蜂須賀家政と生駒一正には家紋のマークと斎藤家という表示があるので、この場合は元服と同時に家臣化。富山城の本多忠勝と榊原などは親がいない状態で家紋も大名家表示もないから、元服しても野に下ってしまうパターンなのだろう。

1560年頃の状態
家康と秀吉に前田慶次などの有能どころはきっちり確保して、彼らは稲葉一鉄や酒井忠次に付き従い順調に育っていった。斎藤家の領土がかなり広がっているが、9割は明智勢が落としたもので、謀反による独立が起きるたびに光秀が成敗してそれらも取り戻していた。けれども開始から14年経っているわりには伸びが悪く、大名がCPUだと苦労三昧の調略にやられて勢力が広がらない。
そしてもう一つ、とてつもなく大きな問題が露見し始める。15年弱にわたってこれだけ活躍している明智光秀に対して、大名の斎藤道三は何の恩賞も与えてくれない。通常プレイならば早い段階で城が転封されたり軍団長に任命されたりするのだが、全くそんな気配もなく家宝一つもくれないドケチ具合なのだ。城一つでバカ殿を支えながら苦労三昧をクリアするなんてまず不可能に近い難行だから、何とかこの状況を打開しなければ。


1562年、両兵衛をゲット
本作の半兵衛と官兵衛は異常な力を持った武将にカウントされるわけですが、半兵衛は混乱が確定で入り、野戦では兵10前後ほどを減らす同士討ち効果が確定でさらに入る。官兵衛は城門破壊が確定で入るという具合ですが、特に際立つのは半兵衛の野戦での強さだろう。野戦で半兵衛の前に立った者は敗北確定だと断言できるほど異次元の強さを誇っている。

ドケチクソ野郎に20年間奉仕してみたが
20年経っても「取って謀反されて城を減らして」の繰り返しで領土は広がらない。さらに斎藤道三は光秀に嫌がらせがしたいのか、登用したばかりの武将や、元本願寺で斎藤家に対して謀反を起こした奴などを何度も許してそのあと軍団長に任命したりと、光秀にとって屈辱的な20年間だった。
そしてこのドケチさん、史実で息子に討たれた年から数えて10年ほど経過しているのに、いまだビンビンで死ぬ気配すらない。このままだと不死身の美濃のマムシにこき使われ、光秀の命のほうが先に潰えそうな気配がした。
この行き場のない怒りと、このまま放置すると100歳以上までピンピンしていそうな恐ろしさを感じる美濃のマムシ…となると、あれをやるしかない。

時は今1567年
史実とは異なるこの世界では、明智光秀は斎藤道三に対して謀反を起こした。20年のロスという焦りから根回しを完璧に行えなかったが、それでも9城の斎藤家武将が下剋上に付き従ってくれた。

この交渉は北条氏トラップだった
明智家がほっとけない勢力になったからか、謀反を起こした直後に北条氏からの使者が訪れた。「伊勢の北畠が許せないんだけど、包囲網に参加しませんか?」という内容だったが、米がこんなに貰えるのならと欲をかいたのが間違いだった。包囲網に参加すると、参加した大名家とは8季節間の不戦協定が結ばれるのだが、この2年間に北条氏による明智家に対しての調略祭りが始まって数多くの城が北条氏に取り込まれ、当面の間は手が出せない状態になった。
この世界の北条氏はこれまで一度たりと合戦をしているところを確認できていないのだが、調略による寝返りのみで領土を大きく広げようとしていた。こんなことが可能なのは蒼天録の世界だけだと思ったが、先日友人との会話で後北条氏に対する悪態をついたので、その因果の報いかと感じてしまうほどだった。

竹中半兵衛VS武田信玄。ゲームだからこそ拝めるのだ
この世界の武田氏は調略合戦に遅れを取り、三河と信濃に城が一つずつという状態に追い込まれていたが、蒼天録最強武将の一角である武田信玄の力を侮ってはいけない。今回は野戦だったから半兵衛が何とか勝つことができたが、攻城戦だったなら信玄の特殊離反によって全員が退却に追い込まれていたかもしれない。

そんなこんなで美濃のマムシに止めを刺す
異常な能力を持つ彼らが揃うにつれ合戦が楽になっていった。今はまだ身分が低いから兵力を動員できないところが辛いけれど、いずれは最大兵力の完全体になれるだろう。

各地の勇者たちが揃い始める
鈴木重秀に牢人状態だった本多忠勝に、向こうから「我らの鞍替えをお許しください」と寝返りを申し出てきた真田昌幸など。本来はこういったスターを揃えまくるプレイというのはロールプレイ的に何とも言えないから私は好まないのだが、今回は苦労三昧という厳しい世界ですから、有能なものはみんな使うという方針だ。
そして彼らは四国へ、中国地方へ、そして九州へと快進撃を続けていったが、気づいてみると道三公に対して下剋上を起こしてから10年以上の時が流れていた。そしてついに、最も恐れていたことが起こってしまう。

今回は喪失感が半端ない
史実では1579年に病死しているから2年だけ長生きできたことになるけれど、苦労三昧は家宝の効果が全て無し状態だから、医術書を持たせても意味がない。そのあまりにも若い死は無惨でもあり儚くもあるが、半兵衛が家康ぐらい長生きしていたらどのような行動と選択をしたのだろうとか、戦国ファンなら考えてしまうね。
これで本作の寿命が理解できてきたが
・病死:史実と同じぐらいか数年ほど余裕を持たせてある
・討死、自刃、不審死:10年からそれ以上寿命が伸びる
たとえば武田信繁は1561年に討死しているが、この世界では1575年まで生きていた。そして苦労三昧クリア後にとある人物が史実よりも25年ほど長生きしていることが発覚するのだが、そういった武将もいるようです。その人物は半兵衛と深い関わりがあった者なのだが。
ちなみにシリーズ作品としては、革新から寿命設定を変更して遊べるようになっている。史実、長寿、なし(不死)という設定を予め決めてからプレイするという具合に。というか信長の野望は何が何作目なのか分かりにくいな。
初代→全国版→群雄伝→風雲録→覇王伝→天翔記→将星録→烈風伝→嵐世記→蒼天録→天下創世→革新→天道→創造→大志→新生
半兵衛ロスに落ち込む中、混乱役として宇喜多直家を直臣として使い始めてみるものの、確定でぶち込むあの威力とは比べ物にならないし、宇喜多直家自身の寿命がすでに怪しい。内政要員として活躍してくれた丹羽長秀が死に、宇喜多もいなくなり、宇喜多直家の代わりにと急遽松永久秀を呼び寄せてみたが、彼も1588年頃に78歳で他界してしまう。

身分が最高に達して兵40持てるように
昌幸の息子である幸村くんも元服して仲間になっていたりするけれど、身分が低いと合戦で足手まといになるから中盤以降は育てるのが難しい。そんなわけで画像の5人が主力メンバーとして活躍してくれたのだが、ときはすでに1593年であるから、鈴木重秀と服部半蔵の2人はそろそろ消えていなくなってしまう時期に入る頃合いだろう。
それと前田慶次も身分が最高になったけれど、知略が低いから使いづらさを感じていた。苦労三昧の「CPU側も偽伝令を多用してくる」に引っかかりまくり、足止めどころか城へ帰還が多発するようになった。本作は総大将が自動で選ばれてしまう仕様であり、なぜか慶次ばかり総大将になるから困りものだった。
そして次は、もう一つの恐れていたことが現実となってしまう。

けっこう持ったほうだね
史実では1582年に土民に討たれたとか何とか。誰がそれを見たのだ、誰がそれを正確に報告できたのだ、首実検の記録だって…と色んな憶測が飛び交う本能寺の変から山崎の戦いの顛末だが、だからこそ永遠に解けない謎という形で、今後も皆に語り継がれ愛されていくのだろう。
この世界の光秀には娘が4人いて全て姫武将として育てていたのだが、その中の三女を跡継ぎとした。

天翔記ぐらいから使われている姫顔グラ
このときに興味深いことが起こったのだが、長女は友好度などに変化なし、次女は跡形もなく消えてしまう、四女は友好度だだ下がりになったが消えることはなかった。現在の遺産相続と同じようなものなのか、身内間でもこのような心情になってしまうのだろう。
跡を継いだ娘の能力は光秀よりかなり低めであるが、本作の苦労三昧において大名は毎ターン「宴会マシーン」となるから、そういった面はあまり問題にならないし、城の外へ出ることもないだろう。

やっとここまできた
信玄や北条氏の調略祭りよりも、最後となる蝦夷地の蠣崎家のほうが手間取った。手前に水軍の拠点が2つあるのだが、政略モードでお金で友好度を上げて従属化させるか、それとも囲んで武力で臣従させるかなど、選択肢が複数あったからだ。
それとここにきて苦労三昧の真の姿が見えてきたのだが、通常モードとは異なり各諸勢力の拠点を全て自領とする必要があるようだ。一向宗の寺、仏と書いてある寺、砦、これらは大名家の城に囲まれたりするとそのままその大名家に従属が9割ほどで、そうならない場合は派兵して言うことを利かせるしかない。
町、忍者の里、水軍の拠点、南蛮の拠点、などは政略モードでお金をたっぷり渡して友好度91以上にしてから優秀な人材を派遣して従属化させていくのだが、どれだけやっても甲賀と伊賀の忍者の里だけ従属化してくれない。そんなわけで最後は伊賀の里と甲賀の里へ派兵することになった。
直前に鈴木重秀の命が尽きるという不幸な知らせが届いたりしたが、忍者の里を吸収して見事に苦労三昧クリアとなりました。

1547年シナリオ - 明智光秀と娘の光で苦労三昧
本当に「苦労三昧」というそのタイトルに偽りはなかった。他6つの三昧をクリアした時間の2倍ほどかかったのではないだろうか。今回は序盤の20年を美濃のマムシのために使い潰したような形でしたが、下剋上を起こしてから実に32年の時を要している。1ターンが一季節であり年4回という仕様だから、毎月ターンのシリーズよりも時間がかかってしまう仕様なんだろうけど、それでもけっこう苦労しましたよ。
そんなわけで何とか7つの三昧をクリアすることができましたが、本作「蒼天録」は武将キャラゲーでありドッカンドカーンと強い武将で敵をなぎ倒し、名のある武将たちも討死や暗殺や土民に討たれたりと色んなパターンで料理されていく恐ろしい世界だ。
ゲームバランス的に見ると「悪い」に該当してしまうのだろうけど、ゲームってそういうところだけで楽しむものじゃないねと気づかせてくれる一品でした。特に私は他の誰よりもゲームバランスにとことんこだわるタイプのゲーマーだと自分自身で理解しているから、そういった人間にこの感覚を味わわせてくれたのはまさに僥倖だったのだろう。
これで100時間ほど蒼天録をプレイしましたが、まだまだやりたいことだらけだ。本作はロールプレイの土壌としては最適なシステムだと思えるので、色んなことをしてみたい。
・1560年シナリオ竹中半兵衛で斎藤龍興を天下人へと押し上げる
竹中半兵衛は城主ではないけれど、稲葉一鉄で始めて義龍に「半兵衛をください」といえば貰えるので、そのあと半兵衛を城主に任命して主役としてプレイする。医術書なしでも1580年頃まで持つことが判明しているから、家宝ありなら1585年から1590年頃まで生存できるのではないだろうか。
問題となるのは君主の斎藤龍興であるが、史実の彼は1573年に討死しているから、本作のルールだと1583年から1590年くらいに消えてしまいそうだが

ときは1597年。限界突破か
1560年から半兵衛の限界である1585年頃まで、通常ルールの超級なら25年もあれば軍団長でバカ殿を支えて天下人が可能ではないかと思ってしまうが、苦労三昧を終えたからなおさらそう感じてしまう。半兵衛のお諌めによってちょっとだけ改心した龍興と仲良くやっていくというロールプレイで。
他にも1570年頃の北畠具教で権謀術数の限りを尽くし、織田家の宿老や信長本人に加えて息子らも全て殺し尽くすプレイや、今川氏真で武田家に入り込み、発言力を上げて信玄の娘を娶り、そのあと評定で信玄を引退に追い込んで自分が武田家の跡継ぎだと皆に認めさせ、可能ならば隠居後の信玄にS忍者を送り続けて暗殺するとか。考えたらきりがないほど恐ろしいプレイが可能だ。
そしてもう一つ、今回はコマンドの結果を調べたり三昧チャレンジでもあったから、リロードを駆使したプレイになってしまったけれど、次からはロードはなしで、全てを受け入れるロールプレイとして楽しんでみたい。
結果などは後まわしにして、本作は信長の野望の中でも個性的な立ち位置で、けして良い評価を得られているとは言い難いのだが、他では替えがきかないそのゲームシステムに加えて、他シリーズ作品よりもCPU側が息づき躍動しまくっているのがビンビンと伝わってくる。「ああ、この世界は生きているんだな」と実感できるそのあり方こそ何より評価したいポイントだと思った。
苦労三昧というタイトルのとおり難しいルールに則ってプレイすることになるんですが、いったい何が最も危険な苦労なのか、最後までやるとよく分かりました。苦労三昧は配下の武将や城と大名間の友好度がターンごとにだだ下がりするから、中盤以降はその管理が最も大変だったわけで、この行為を少しでも楽にする方法だけ先に書いておきます。
●招待(宴会)と褒美時の操作を少しでも楽にしたい
苦労三昧では毎ターン毎季節この2つのコマンドを全城と全武将に対して行う必要があります。城は100以上、武将は何百人以上となるゲームにおいて、毎ターン一つずつクリックしていたら精神崩壊を起こしかねない。そこが何よりの苦労だと感じたわけですが、以下の方法だと幾分は苦労が軽減されます。

招待時の画像ですが、ここで一つずつ選択なんてしてられない。赤丸の切替を押そう
招待は各城主を城に招いての饗応コマンドで、実行すると大名と城主間での友好度が少し上がります。城主の友好度は他のコマンドから個別に上げる方法がありますが、あちらは回数が在城している武将の人数依存になりますし、苦労三昧でそんなコマンドばかり選択している余裕はない。招待は1回のコマンドで全城に対して効果があるわけで、これを使わないと苦労三昧では寝返りの嵐になりかねない。
一人の城主に対して金200必要になるから、後半は1回の招待で金数万ほど飛んでしまうけれど、各城からかき集めれば金銭に困ることはないだろう。とは言ってもかき集めるその行為自体がものすご~く大変なんだけどね。

一括選択中
本作は忍者による偽伝令のときもクリックしたままドラッグで複数選択することもできますが、今回の招待におけるお手軽操作はマウスホイールを組み合わせたものになります。
まずは一番上の城をクリックして、左クリック押下維持状態のままマウスホイールをずっと下側に回し続ければ100以上の城を一括選択できます。人事→賞罰→褒美も毎ターン行う必要に迫られますが、これと同じ操作方法が通用するので、何百人以上選択もかなり楽になることでしょう。
というか「全選択」をつけといてよ。そしたらこんなところで苦労しなくていいんだ。
続きには結果報告や気づいたことなどがありますが、こんな展開になったのは苦労三昧モードだからなのか、はたまた超級が影響しているのか、そこはよく分からない。
PC版初回プレイ時に1546年シナリオの難易度上級「松永久秀」プレイをけっこうやり込んでいますが、あのときの長慶さんは全領土の8割から9割くらいを久秀に与えてくれた。「いやいやこんなにいりませんよ長慶様」と言いたくなるほどの高待遇だったのに、あの美濃のマムシときたら…
当初の目的は軍団長を維持したまま斎藤家の当主を支え続け、そのまま天下統一をと考えていましたが、プレイしてみると理解できるが大名にならないと話にならないだろう。本作の大名などの当主AIはおバカの部類に入りますから、苦労三昧の調略ラッシュと友好度だだ下がりを切り抜けてお家存続なんて夢のまた夢、統治者となったプレイヤーによる直接的な操作がないとクリアできないはずだ。

1553年頃、秀吉が牢人になっている
このときはまだ織田家は存在していたが、秀吉の場合は実父が不明瞭だから本作だとかならず元服と同時に野に下って牢人になるのだろう。
プレイしていて気づいたんですが、本作の「元服→そのまま家臣化」にはルールがあるようで、城に実父がいないと元服しても牢人となってしまうようです。そしてもう一つは、城がそのままどこかの城との入れ替え転封になった場合は、移行先の城が故郷扱いになるようだ。

この状態で全て把握できた
蜂須賀正勝が城主になっている室町御所は元々尾張のどこかの城で、大久保忠世が城主になっている富山城は三河の城と入れ替えになったのだろう。室町御所に実父が在城している蜂須賀家政と生駒一正には家紋のマークと斎藤家という表示があるので、この場合は元服と同時に家臣化。富山城の本多忠勝と榊原などは親がいない状態で家紋も大名家表示もないから、元服しても野に下ってしまうパターンなのだろう。

1560年頃の状態
家康と秀吉に前田慶次などの有能どころはきっちり確保して、彼らは稲葉一鉄や酒井忠次に付き従い順調に育っていった。斎藤家の領土がかなり広がっているが、9割は明智勢が落としたもので、謀反による独立が起きるたびに光秀が成敗してそれらも取り戻していた。けれども開始から14年経っているわりには伸びが悪く、大名がCPUだと苦労三昧の調略にやられて勢力が広がらない。
そしてもう一つ、とてつもなく大きな問題が露見し始める。15年弱にわたってこれだけ活躍している明智光秀に対して、大名の斎藤道三は何の恩賞も与えてくれない。通常プレイならば早い段階で城が転封されたり軍団長に任命されたりするのだが、全くそんな気配もなく家宝一つもくれないドケチ具合なのだ。城一つでバカ殿を支えながら苦労三昧をクリアするなんてまず不可能に近い難行だから、何とかこの状況を打開しなければ。


1562年、両兵衛をゲット
本作の半兵衛と官兵衛は異常な力を持った武将にカウントされるわけですが、半兵衛は混乱が確定で入り、野戦では兵10前後ほどを減らす同士討ち効果が確定でさらに入る。官兵衛は城門破壊が確定で入るという具合ですが、特に際立つのは半兵衛の野戦での強さだろう。野戦で半兵衛の前に立った者は敗北確定だと断言できるほど異次元の強さを誇っている。

ドケチクソ野郎に20年間奉仕してみたが
20年経っても「取って謀反されて城を減らして」の繰り返しで領土は広がらない。さらに斎藤道三は光秀に嫌がらせがしたいのか、登用したばかりの武将や、元本願寺で斎藤家に対して謀反を起こした奴などを何度も許してそのあと軍団長に任命したりと、光秀にとって屈辱的な20年間だった。
そしてこのドケチさん、史実で息子に討たれた年から数えて10年ほど経過しているのに、いまだビンビンで死ぬ気配すらない。このままだと不死身の美濃のマムシにこき使われ、光秀の命のほうが先に潰えそうな気配がした。
この行き場のない怒りと、このまま放置すると100歳以上までピンピンしていそうな恐ろしさを感じる美濃のマムシ…となると、あれをやるしかない。

時は今1567年
史実とは異なるこの世界では、明智光秀は斎藤道三に対して謀反を起こした。20年のロスという焦りから根回しを完璧に行えなかったが、それでも9城の斎藤家武将が下剋上に付き従ってくれた。

この交渉は北条氏トラップだった
明智家がほっとけない勢力になったからか、謀反を起こした直後に北条氏からの使者が訪れた。「伊勢の北畠が許せないんだけど、包囲網に参加しませんか?」という内容だったが、米がこんなに貰えるのならと欲をかいたのが間違いだった。包囲網に参加すると、参加した大名家とは8季節間の不戦協定が結ばれるのだが、この2年間に北条氏による明智家に対しての調略祭りが始まって数多くの城が北条氏に取り込まれ、当面の間は手が出せない状態になった。
この世界の北条氏はこれまで一度たりと合戦をしているところを確認できていないのだが、調略による寝返りのみで領土を大きく広げようとしていた。こんなことが可能なのは蒼天録の世界だけだと思ったが、先日友人との会話で後北条氏に対する悪態をついたので、その因果の報いかと感じてしまうほどだった。

竹中半兵衛VS武田信玄。ゲームだからこそ拝めるのだ
この世界の武田氏は調略合戦に遅れを取り、三河と信濃に城が一つずつという状態に追い込まれていたが、蒼天録最強武将の一角である武田信玄の力を侮ってはいけない。今回は野戦だったから半兵衛が何とか勝つことができたが、攻城戦だったなら信玄の特殊離反によって全員が退却に追い込まれていたかもしれない。

そんなこんなで美濃のマムシに止めを刺す
異常な能力を持つ彼らが揃うにつれ合戦が楽になっていった。今はまだ身分が低いから兵力を動員できないところが辛いけれど、いずれは最大兵力の完全体になれるだろう。

各地の勇者たちが揃い始める
鈴木重秀に牢人状態だった本多忠勝に、向こうから「我らの鞍替えをお許しください」と寝返りを申し出てきた真田昌幸など。本来はこういったスターを揃えまくるプレイというのはロールプレイ的に何とも言えないから私は好まないのだが、今回は苦労三昧という厳しい世界ですから、有能なものはみんな使うという方針だ。
そして彼らは四国へ、中国地方へ、そして九州へと快進撃を続けていったが、気づいてみると道三公に対して下剋上を起こしてから10年以上の時が流れていた。そしてついに、最も恐れていたことが起こってしまう。

今回は喪失感が半端ない
史実では1579年に病死しているから2年だけ長生きできたことになるけれど、苦労三昧は家宝の効果が全て無し状態だから、医術書を持たせても意味がない。そのあまりにも若い死は無惨でもあり儚くもあるが、半兵衛が家康ぐらい長生きしていたらどのような行動と選択をしたのだろうとか、戦国ファンなら考えてしまうね。
これで本作の寿命が理解できてきたが
・病死:史実と同じぐらいか数年ほど余裕を持たせてある
・討死、自刃、不審死:10年からそれ以上寿命が伸びる
たとえば武田信繁は1561年に討死しているが、この世界では1575年まで生きていた。そして苦労三昧クリア後にとある人物が史実よりも25年ほど長生きしていることが発覚するのだが、そういった武将もいるようです。その人物は半兵衛と深い関わりがあった者なのだが。
ちなみにシリーズ作品としては、革新から寿命設定を変更して遊べるようになっている。史実、長寿、なし(不死)という設定を予め決めてからプレイするという具合に。というか信長の野望は何が何作目なのか分かりにくいな。
初代→全国版→群雄伝→風雲録→覇王伝→天翔記→将星録→烈風伝→嵐世記→蒼天録→天下創世→革新→天道→創造→大志→新生
半兵衛ロスに落ち込む中、混乱役として宇喜多直家を直臣として使い始めてみるものの、確定でぶち込むあの威力とは比べ物にならないし、宇喜多直家自身の寿命がすでに怪しい。内政要員として活躍してくれた丹羽長秀が死に、宇喜多もいなくなり、宇喜多直家の代わりにと急遽松永久秀を呼び寄せてみたが、彼も1588年頃に78歳で他界してしまう。

身分が最高に達して兵40持てるように
昌幸の息子である幸村くんも元服して仲間になっていたりするけれど、身分が低いと合戦で足手まといになるから中盤以降は育てるのが難しい。そんなわけで画像の5人が主力メンバーとして活躍してくれたのだが、ときはすでに1593年であるから、鈴木重秀と服部半蔵の2人はそろそろ消えていなくなってしまう時期に入る頃合いだろう。
それと前田慶次も身分が最高になったけれど、知略が低いから使いづらさを感じていた。苦労三昧の「CPU側も偽伝令を多用してくる」に引っかかりまくり、足止めどころか城へ帰還が多発するようになった。本作は総大将が自動で選ばれてしまう仕様であり、なぜか慶次ばかり総大将になるから困りものだった。
そして次は、もう一つの恐れていたことが現実となってしまう。

けっこう持ったほうだね
史実では1582年に土民に討たれたとか何とか。誰がそれを見たのだ、誰がそれを正確に報告できたのだ、首実検の記録だって…と色んな憶測が飛び交う本能寺の変から山崎の戦いの顛末だが、だからこそ永遠に解けない謎という形で、今後も皆に語り継がれ愛されていくのだろう。
この世界の光秀には娘が4人いて全て姫武将として育てていたのだが、その中の三女を跡継ぎとした。

天翔記ぐらいから使われている姫顔グラ
このときに興味深いことが起こったのだが、長女は友好度などに変化なし、次女は跡形もなく消えてしまう、四女は友好度だだ下がりになったが消えることはなかった。現在の遺産相続と同じようなものなのか、身内間でもこのような心情になってしまうのだろう。
跡を継いだ娘の能力は光秀よりかなり低めであるが、本作の苦労三昧において大名は毎ターン「宴会マシーン」となるから、そういった面はあまり問題にならないし、城の外へ出ることもないだろう。

やっとここまできた
信玄や北条氏の調略祭りよりも、最後となる蝦夷地の蠣崎家のほうが手間取った。手前に水軍の拠点が2つあるのだが、政略モードでお金で友好度を上げて従属化させるか、それとも囲んで武力で臣従させるかなど、選択肢が複数あったからだ。
それとここにきて苦労三昧の真の姿が見えてきたのだが、通常モードとは異なり各諸勢力の拠点を全て自領とする必要があるようだ。一向宗の寺、仏と書いてある寺、砦、これらは大名家の城に囲まれたりするとそのままその大名家に従属が9割ほどで、そうならない場合は派兵して言うことを利かせるしかない。
町、忍者の里、水軍の拠点、南蛮の拠点、などは政略モードでお金をたっぷり渡して友好度91以上にしてから優秀な人材を派遣して従属化させていくのだが、どれだけやっても甲賀と伊賀の忍者の里だけ従属化してくれない。そんなわけで最後は伊賀の里と甲賀の里へ派兵することになった。
直前に鈴木重秀の命が尽きるという不幸な知らせが届いたりしたが、忍者の里を吸収して見事に苦労三昧クリアとなりました。

1547年シナリオ - 明智光秀と娘の光で苦労三昧
本当に「苦労三昧」というそのタイトルに偽りはなかった。他6つの三昧をクリアした時間の2倍ほどかかったのではないだろうか。今回は序盤の20年を美濃のマムシのために使い潰したような形でしたが、下剋上を起こしてから実に32年の時を要している。1ターンが一季節であり年4回という仕様だから、毎月ターンのシリーズよりも時間がかかってしまう仕様なんだろうけど、それでもけっこう苦労しましたよ。
そんなわけで何とか7つの三昧をクリアすることができましたが、本作「蒼天録」は武将キャラゲーでありドッカンドカーンと強い武将で敵をなぎ倒し、名のある武将たちも討死や暗殺や土民に討たれたりと色んなパターンで料理されていく恐ろしい世界だ。
ゲームバランス的に見ると「悪い」に該当してしまうのだろうけど、ゲームってそういうところだけで楽しむものじゃないねと気づかせてくれる一品でした。特に私は他の誰よりもゲームバランスにとことんこだわるタイプのゲーマーだと自分自身で理解しているから、そういった人間にこの感覚を味わわせてくれたのはまさに僥倖だったのだろう。
これで100時間ほど蒼天録をプレイしましたが、まだまだやりたいことだらけだ。本作はロールプレイの土壌としては最適なシステムだと思えるので、色んなことをしてみたい。
・1560年シナリオ竹中半兵衛で斎藤龍興を天下人へと押し上げる
竹中半兵衛は城主ではないけれど、稲葉一鉄で始めて義龍に「半兵衛をください」といえば貰えるので、そのあと半兵衛を城主に任命して主役としてプレイする。医術書なしでも1580年頃まで持つことが判明しているから、家宝ありなら1585年から1590年頃まで生存できるのではないだろうか。
問題となるのは君主の斎藤龍興であるが、史実の彼は1573年に討死しているから、本作のルールだと1583年から1590年くらいに消えてしまいそうだが

ときは1597年。限界突破か
1560年から半兵衛の限界である1585年頃まで、通常ルールの超級なら25年もあれば軍団長でバカ殿を支えて天下人が可能ではないかと思ってしまうが、苦労三昧を終えたからなおさらそう感じてしまう。半兵衛のお諌めによってちょっとだけ改心した龍興と仲良くやっていくというロールプレイで。
他にも1570年頃の北畠具教で権謀術数の限りを尽くし、織田家の宿老や信長本人に加えて息子らも全て殺し尽くすプレイや、今川氏真で武田家に入り込み、発言力を上げて信玄の娘を娶り、そのあと評定で信玄を引退に追い込んで自分が武田家の跡継ぎだと皆に認めさせ、可能ならば隠居後の信玄にS忍者を送り続けて暗殺するとか。考えたらきりがないほど恐ろしいプレイが可能だ。
そしてもう一つ、今回はコマンドの結果を調べたり三昧チャレンジでもあったから、リロードを駆使したプレイになってしまったけれど、次からはロードはなしで、全てを受け入れるロールプレイとして楽しんでみたい。
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