CRPGまにあ

2009年にプレイしたゲームの感想

投稿日:2009/12/31 |  カテゴリー:2009年にプレイしたゲームの感想  |  コメント:0  | トラックバック:0
今年は昨年末から継続してプレイしていたSacred 2に始まり、続いてイース6とフラン1という過去の国産PCゲームをプレイし「国産ゲームはやはりこんなものか」と半ば絶望したスタートでした。だがその直後、一生記憶から消えないだろうと思われるほどの国産ゲームに巡りあえ、最後の締めは四八(仮)という、ある意味もの凄く恵まれた年だったのかもしれない。

英語版は来年初頭に発売が延期されてしまったドイツのアクションRPG Venetica
3DMARK03 2009-10-10 10-13-34-89
広大な街を舞台にしたとても美しいゲームだ

他の記事に何度も書いていますが、今年は

Dragon Age: Origins
Divinity 2: Ego Draconis
Risen
Venetica
A Farewell to Dragons

などの発売を待ちわびていた。結局、Dragon Ageは今後もプレイしないであろうという今の心境なんですが、A Farewell to Dragons以外の3本は全てデモをプレイしていて、今までのようなお世辞抜きにいきますが、その評価はとても悲しいと思えるものだった。

進歩どころか確実な劣化が目立つ現状のCRPG。「そこそこ映像が綺麗で」「そこそこの育成要素があって」「無難にマップが広すぎず狭すぎず」「会話はカットシーンでキャラが勝手に物語を進める中、ちょっと選択肢がある程度で」「そしてお決まりのボイス仕様で」「シナリオは、尖がり具合、どす黒さ、猟奇的、宗教絡み、のようなPCでしか堂々と表現できない形が少なくなり、MSコンシューマー機とのマルチが原因で、無難かつ刺激がないシナリオばかりになり」「システム的に自ずと戦略要素が増すことになるパーティー制のRPGも数えるほどになり」「後期Might and Magicシリーズのように、ダイナミックに自身で自由に行動範囲を広げていくようなゲームは皆無で」「Wizardry 8のような、移動時から戦闘中、そして前後左右、さらには背後まで気にしなければならない優れた非アクション戦略型RPGなんて当たり前だが現れず」

要約すると
「つまらん」の一言だ。

私は序盤しかプレイしていないが、自身のファーストインプレッション、WEB検索で仕入れた他プレイヤーの感想、などから判断するに、同人的な良さがあり、グラフィックで着飾るんじゃなく、映画的な宣伝に力を入れるわけでもなく(インゲーム映像とは似ても似つかないティザームービーがそれに該当する)、純粋に中身で勝負を仕掛けてきている A Farewell to Dragonsだけは、上記作品の中では大健闘しているなと思う。デモを試した3作品で唯一光っていた箇所は、Veneticaの剣戟フィーリングのみじゃないだろうか。それ以外は全て「無難」だ。そりゃあ大衆機向けの制約の中で製作されたんだから、それで当然なのだが。

ゲームの進化にはハードの進歩が欠かせない要因になるが
PC市場のFPSとRPGは、ここ数年は裏目裏目の進化ばかりじゃないだろうか。

私はPCハードの情報を仕入れることが大好きで、すでにミドルレンジ帯とはいえGTX260のSLIをしてみたり、人一倍アンチエイリアスや異方性フィルタリングの効果には敏感だし、いっそのことDirectX 11専用のPCゲームが沢山出てくれたらなと思ってみたりするほどハードとゲームの連動した進歩には肯定的なんですが、今年はそれを打ち砕いてくれるゲームに出会ってしまいました。

この旅は紛れもなく、楽しくてわくわくした。
Ed3_win 2009-04-24 06-29-00-96
15年前の作品 日本ファルコムの英雄伝説3 白き魔女

以前から白き魔女を含めた英雄伝説3~5の三部作、ガガーブトリロジーは物語がとても素晴らしいという情報を聞いていたんですが、言葉がきついが、日本ファルコムファンの過大評価だろうなと思っていた。

よくあるじゃないですか、「絶対に洗脳なんかされない、プレイしても感動なんてしてやらない」「ちょっと面白い程度ならクソゲーって言ってやる」みたいな捻くれた心境、誰でも一度はあるでしょう。

上述のような如何わしさを胸中に秘めて開始した白き魔女だったんですが、マルチプラットフォームのことや、映像美にだけ頼りきった昨今のコンピューターゲームへの負の印象に背中を押された感想でもあるだろうけど、白き魔女だけに限らず、三部作が織り成す壮大なガガーブトリロジーは本当に面白かった。一般的にこの三部作は「RPG」という認識なんだろうけど、ここは友人のdamnedさんの言葉を借りますが、このシリーズは

「ウルティマ視点、俯瞰視点、2Dクォータービューの、人情型アドベンチャーゲーム」

だと思います。そこへ物語の進行に悪影響を与えない程度のRPG的で簡易な戦闘システムに成長システム、これが合わさったゲームだ。日本ファルコムの作品は、グラフィックで着飾る事を信条とし、キャラクターを着飾ってちゃらちゃら(ここもdamnedさんの受け売りになるか)してしまいがちのスクェア・エニックスの一部作品群と対極に位置するんじゃないかと私は思う。

全てが自然なんだ。どこにでもいる少年少女たちで、一切着飾っていない。私にとってはこれらの印象が、好意的に迎えられることに繋がったんです。さらに良好ポイントとして際立っていたのはNPCのたちの台詞で、何か事件が起きるたびに台詞が変化していく様は、無骨な海外ゲームとは違い、さすが手抜きのない日本ファルコムだと唸ってしまった。

そして人情味溢れる展開に、良質な物語に花を添える日本ファルコムらしい優れたBGMの数々。その結果、当初はこのシリーズを楽しむことに否定的だった私でさえいつかしか物語に魅了され、白き魔女、朱い雫、海の檻歌の三作は、これまでプレイしたストーリー重視型のゲームで、最も感動し、そして楽しめた。

・ゲームを評価する時に、そのゲームが発売された時期を考慮して的確な視点を持てる人
・物語重視の感動的で壮大な三部作をキャラクターたちを介して味わってみたい人
・少年少女の成長に嫌悪感を抱かない人

これらに該当するお方でまだ未プレイでしたら、ぜひともガガーブ三部作はお勧めしたい。期待を裏切らない名作がそこにある。PC版はファルコム直送の新品から格安の中古まで選り取り見取り、手直しが加えられたものだとPSP版なんかは鮮度という面で良いかもしれません。

最新のゲームをプレイすればするほど、過去のゲームの株が上がっていく。
そんな私の2009年でした。



追記でもう少し。
Risen、Divinity 2、Veneticaの3本はデモ版だけでどういう作品なのか十分理解できた。
それらも含め、他に光っていたゲームは

Drakensang: The Dark Eye
drakensang 2009-03-15 04-47-40-42

正統な進化を歩んだドイツ生まれのパーティー制CRPG。ドイツのTRPG The Dark Eyeがベースというその血統は非常に好感触で、PC専用ということからシステム的に至らない箇所が少なく、「Easy~Normal~Hardどこでもちょちょいのちょい」なんていうバランス丸投げ開発人の放置プレイ、難易度をプレイヤー任せにしてしまう情けないCRPGとは違い、その項目が存在しないことがさらに評価が高まるポイントだ。牧歌的な映像で精神を和ませてくれる反面、挑戦的な敵の強さによる戦闘バランスが、静と動を理想的な形で表現している良作だ。


A Farewell to Dragons
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2009年秋に、意外なダークホースとして登場したロシア生まれの作品。蓋を開けてみればDrakensangに勝るとも劣らないほどの硬派なパーティー制CRPGで、「PCゲームなら、CRPGなら欧州とロシアだ」という昨今の情勢を決定付けた良作だ。北米作品や一部欧州産の作品とは違い、ゲーム機とのマルチによる八方美人な展開はもちろんないし、これも北米作品がお家芸だが、「ある意味そのティザームービーは詐欺だろう。インゲーム画面とぜんぜん違うじゃないか」みたいな愚かな宣伝を行わないところが、逆に好感が持てたポイントだ。


The Last Remnant
TLR 2009-12-06 18-01-38-37

主役は国産ゲームにありがちな、頭が悪そうで痛々しい子。そしてメーカーはあのスクェア・エニックスという血筋から、PCゲーマーにはプレイする前から非常に印象が悪い本作。しかしどうだろう、スクェア・エニックスなりに「着飾る事を捨てた1つの形」と思えるゲームで、ことパーティー編成やユニット調整などの戦略的な部分に関しては、ここ数年内にプレイしたRPGの中で群を抜いて優れている。私がプレイしたのは完成形といわれているWindows版なのも評価を高めた要素だ。そして近作群では稀に見るような圧倒的なボリュームも忘れてはならない。残念なのはクエストのあり方、ゲームの展開などに、日本産特有の「理不尽な展開」が多々見受けられることで、そこさえ改善すれば名作になっていただろう。これも日本のお家芸だが、萌え要素を殆ど省いていることにも本気度が窺える。

と言うわけでこの3本が他より抜きん出ていた。



まだ書き足りないので追記しよう。
他にも様々なゲームをプレイしましたが、そのどれもが素晴らしかった。その中でもブログを始める切っ掛けとなった、このゲームの思い出は生涯忘れる事ができないだろう。

日本ファルコムが手直しをした西風の狂詩曲
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1999年生まれの2Dゲームとしては、目を見張るほどの美しさとセンスに満ちている

シナリオは小説モンテ・クリスト泊をベースにし、韓国のメーカーが1998年にオリジナル作品をリリースしている。翌年日本ファルコムが、大幅な修正を加えての日本語版移植を行った。このゲームのストーリーは、プレイヤーまで怒り震えるほど感情移入してしまう主人公シラノ・バーンスタインの復讐劇と、それらを取り巻く仲間達や、ゲームを彩る美しい女性キャラクターたちとの切ない痴情の絡みが絶妙な出来で、さらに上述のとても美麗で見惚れてしまうほどのグラフィックが劇の土台となり、そしてバリエーション豊かで秀逸なBGMがそれらを抱擁し、結果的に、これら3つの要素の相乗効果で、操作する者の精神が削り取られてしまうんじゃないかと思えるほどインパクトが強い作品になっている。特に、冒頭の主人公シラノ・バースタインの失墜と、そこから這い上がってくる様は極めて印象深い。

戦闘システムはどちらかというと簡易なのだが、これはこれで正解だ。このゲームの肝はストーリーであって、いわゆるジェットコースター型の体験記ゲームだ。それなのに戦闘行為で時間を食いすぎたり、妙に凝っていたり育成に悩んだりするシステムだったりすると、ストーリーを魅せるテンポに水を差すことになる。簡易戦闘とは言うものの、ボス戦などではなかなか白熱した戦いが味わえるので、それだけで及第点じゃないだろうか。

それよりも気になったのは(PC版)

・密度が薄く、無駄な移動を強要されるマップ
・マウスでの移動はほぼ絶望的な悪い操作性

前項は目を瞑るしかないが、後項はキーボード移動にすれば解決する。
キーの配置が気に食わなければ、キー設定をカスタマイズできるフリーソフトを使えば良いだけだ。

PC版だけでなく、プレイステーション2やDreamcast版も存在するようで、DC版はまあ無いものと話を進めますが、PS2版はなかなか評価が良好なようです。数あるストーリー重視ゲームの中で、重苦しさ、息苦しさ、切なさ、それでいて清々しい一面などを、これだけプレイヤーのハートに直撃させてくる作品は稀にしかない。物語重視のRPGが好きで、まだ未プレイなお方には非常にお薦めの本作。刺激を求めているのなら、シラノ・バーンスタインの生き様を体験してみるのも悪くない。



さらに他にも、おじさん達に囲まれて進行する珍妙なHack and Slash「The Chosen: Well of Souls」や、商業的な作品ばかりに成り下がった北米市場で、4年前の作品とはいえ、いまだに挑戦的なゲーム性が剥き出しだった「Dungeon Lords」など、名作とまで行かないまでも、どこかが尖がっている作品は印象に残りやすい。
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

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FM-NEW7版デゼニランド

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ゼビウス

好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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