CRPGまにあ

Ascension To The Throne 不出来の奇跡

投稿日:2010/07/19 |  カテゴリー:Ascension To The Throne  |  コメント:3  | トラックバック:0
さて、アレクサンダーの復讐劇も大詰めです。

ここ数年、ロシアと東欧で活発になってきたジャンル Strategy-RPG。本作もSRPGで、つい最近一ヶ月ほどかけてプレイした King's Bounty Armored Princess(KB姫)も同じジャンルなので、不本意ながら比較しながら批評したりもしましたが、本音はそういう角度からの評価はしたくはない。

自身が最上と崇める品を持ち出すと、その瞬間から現在遊んでいる品を蔑視してしまうことになり、そうなってしまうとそれは適正を欠く評価だ。自身のプライドを自分自身へ押し付けてしまうと、その作品が持つ優れたポイントを見極められなくなるし、さらには素直に楽しめなくなるので、結果的にとても損をしてしまう。とは言え続けて同ジャンルゲームをプレイしたので、都合が良かったから常に見比べながら遊びましたが、KB姫が優秀であったからこそ本作の良さも実によく理解できた。

毎度の台詞ですが、その作品ごとに視点を変えてあげること。私は最近やっとこれを実践できるようになりましたが、これがゲームを楽しめるようにする最良の姿勢だと思います。
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最終装備はこれ

Anshanの鍛冶屋がAirath王のために拵えてくれた装備で、アレクサンダーに渡せるその日が来るまで海岸線の宝箱に隠し続けていた物。しかし、あんなに目立つ隠し方はないだろう。あれでは逆に興味をそそられてしまう。

EneyaとRafaelの2人と合流し、Morrion城に乗り込むとそこは凄惨な状況だった。人は死に、魔性の者だけが蔓延る領域だったが、往年の斎藤雅樹を彷彿させる完封勝利の連続には悪魔達もたじろぐしかない。城の最深部にまで到達すると、そこには

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外見はWolfguardのままだが、悪魔が乗り移っている

その距離なら3人で一斉攻撃しろよと思ってしまう立ち位置だが、主役達は談義を続ける。
穏便に事が運ぶ訳もなく、ついに最終決戦となった。

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これまでで最大のヘルス量

さすがに最終戦、Wolfguard以外のユニットも、アマゾネス10人部隊のワンヒットのみでは倒しきれないものばかりだ。しかしまだこれでも甘いさ、数で上回る俊敏豪腕アマゾネス軍団の前に、Wolfguardの兵団は動くこともできないまま敗退した。

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日本人には馴染み深い台詞

この後、真の姿に変形するんですが、これだけに限らずこのゲームは随所で日本産RPGに影響を受けたと思われるポイントが散見される。物語の進行でも、主役が携わらない裏で某キャラクターが活路を開き、途中で合流して労いあうとか、このパターンがかなり多かったんですが、こういうのは日本ゲームの特徴だ。

最近の北米産ARPG(アクションRPGではない。アドンベンチャーアールピージー)は、私の趣味の範囲を大きく逸れたので詳しく知らないが、まだ真っ当なCRPGを作っていた頃の北米産RPGではこのような展開はまず無い。絶対に無かったと断言してもいいだろう。このゲームはウクライナ産でありつつ、日本産RPGのような展開ばかりという、ちょっと不思議な一作だ。

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単騎ユニットとしては紛れもなく最強

完封の連続、生ぬるい戦闘と揶揄し続けている本作の戦闘バランスですが、Speedが遅いユニットばかりで兵団を構成した場合、今度は逆に異常なまでに難易度が高い戦闘になってしまう。ラスト間際でなくても、後半からは敵兵団に攻撃されると、1回の攻撃で1ユニットが全滅してしまうほどで、ここらのバランスは「駄作」と評価されたとしても、当然と言わざるをえない。

とは言ってもそこから生み出される進行のテンポとしてのフィーリングはまた別で、このアホみたいな戦闘バランスが、今回私が数十時間ストレスを感じずに最後まで遊べたことに繋がる訳だが。

ラスボス戦の結果は語るまでもなし。
完封は逃したが圧勝。



プレイ時間は25~30時間ぐらいだろうか。RPGベースのこの手の作品にしてはかなり短い方だが、ここ最近は10時間どころか5時間も耐えられずに投げ出してしまうゲームが多々ある。例えば良作であってもプレイするのに手間がかかり、慣れてしまう前に面倒になって止めてしまうゲームも多いし、肉付けが多彩すぎて、かえってそれが仇となる事もある。

以前にどこかで書いたんですが「むむ、これはすごい。面白そうだ。だけど時間がかかりそうだし、いつかプレイするってことで寝かせておこう」、だがその「いつか」はいつまで経ってもやってこない。このパターンだと、遊ぶどころかただ購入しただけで、存在自体が無意味になってしまう。

結局はゲームって、「最後までストレス無く遊べたもの」、最近はこういうゲームこそ自分にとっては評価できるモノだと思えるようになってきまして、その観点からですと、Ascension To The Throneはなかなか面白かった、なかなか良作だったのではという結論に至る。

さらに、去年クリアした海外作品を一部列挙してみると

・Dungeon Lords
・Dawn of Magic 2
・The Chosen: Well of Souls
・Torchlight

この4作はTorchlight以外は駄作と扱われてしまいそうだが、私から見ればどれも大差ない。この4作よりもAscension To The Throneは内容の充実度も、一般的な評価も劣りそうだが、私にとっては違った。

上記4作はどれもこれも途中から何らかのストレスを感じ、半ば嫌々プレイしつつクリアに至った。ここまで来たら最後までやらないと勿体無いだろう、納得できないだろうと、ただそれだけだ。

しかし、Ascension To The Throneはコンテンツ量も少なく、戦闘バランスは呆れるほどイカレていたが、幸運にもストレスを感じる要素が全く見当たらず、それどころか温めの戦闘バランスがストレス解消として作用し、上記4作品よりも明らかに楽しみながら最後まで遊べた。

そういう訳で、PCゲームとしては今年2本目
KB姫に続いて最後まで楽しく遊べたゲームでした。



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ぶれていますが

物語の方ですけど、悪魔SAMAELを戦闘で倒すと、どのような倒し方をしても勝手に進行ムービーがエンディング前に始まる。Eneya姉さんが悪魔SAMAELに吹き飛ばされ気絶し、トドメの一撃を食らう寸前にRafaelが異界への門のような魔法を詠唱し、その門へ意識の無いEneya姉さんを放り込み、Rafaelは悪魔SAMAELの一撃を受けてしまう(生死は不明)。

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アレクサンダーは男前だ

その好機を逃さずにSAMAELの脳天に剣を突きいれるアレクサンダー。
戦いには勝利したものの、失ったものがあまりにも大きすぎて物思いに耽るアレクサンダー。
一頻り悩んだ末に、Airath王の象徴、冠を投げ捨てて自身も異界の門へ飛び込んだ。
ここで終了になりました。

続編はEneya姉さんが主役のようですが、GamersGateでさえ売ってないからなあ。
ストレス無く遊べるゲームとして、続編もプレイしてみたい。

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Eneyaはどこへ飛ばされたのか
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

コメント

No title

はじめまして。ねむこです。
いつも楽しく拝見してます。
Ascension To The Throneのレビュー、おつかれさまでした。
いやーいろいろとおもしろいゲームですね。最初のおねーさん方の勢いよすぎなコスからして、こっちも圧倒されちゃったりして、冒険記は最後までとても楽しかったです。こういうラスボスのお約束な台詞を英語で読むのも、なにか感慨深いものがありますね。
自分は積みゲーが多すぎてこれまでは手が出せそうもないですが、ぬるゲーマーなので、たとえバランス等々に問題があろうとも「ストレスがない進行」というのはちょっと心惹かれます。

No title

>>ねむこさん
はじめましてー。書き込みありがとうございます。
Ascension To The Throneは、ネタありエロありストレス無しという
長所を理解し始めた中盤以降は大変楽しんでプレイできましたよ。

このジャンルのゲームは少々ネタバレしても十分楽しめるはずなので
機会があったらプレイされてみるのも宜しいんじゃないでしょうか。

King's Bountyは戦闘システムが深い反面、初プレイですとまず間違いなく大きな壁に出くわして
足止めされることになると思いますが、浅いからこそ楽しめたATTTでした。

No title

Falagarです。
ねむこさん はじめまして。
ぬるゲーマー いい言葉ですよ。
ゲームは楽しまなくてはゲームじゃないですね。ホント。:-)

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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