CRPGまにあ

2010年にプレイしたゲームの感想

投稿日:2010/12/31 |  カテゴリー:2010年にプレイしたゲームの感想  |  コメント:0  | トラックバック:0
昨年に引き続き、その年プレイしたゲームのけじめをつけるという意味で
今年プレイした作品で本当に面白いと感じたものは何であったのか。

今年も昨年と同じく、年始から春先辺りまではプレイ時間が異常レベルに達してしまう Sacred 2の罠 に嵌り込んでしまい、その間は新たなゲームに触れることが出来ませんでした。4月頃から色んなゲームで遊び始めたのですが、途中で投げたしたり、開始当初で冷めてしまった物が幾つかありますが、そこそこの本数で遊び、そして最後までやり遂げた。

私がゲームの評価を、自分にとって面白いゲームであるかの判別をする基準ですが、開発費が数十数百億円も投入された物とか、広告費に金をかけて前評判によって人気が確立された物とか、メディアが頻繁に取り上げ日々絶賛中の物とか、そんなものは批評するにおいて由無し事でしかない。

2010年は大手メーカーや大手メディアが、シネマティック系の作品で強圧的な統制に勤しむ態様が散見されたが、他人のふんどしで相撲をとっているようでは何時かメッキが剥がれる時が来るだろうし、正当な発展でなければ満場一致の支持など得られはしない。

そんな最中に、日本に生息するPCゲームを好む私は
このゲームで極限の高揚を体感した。
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小此木鶯太郎の事件簿 三つの謎宮。フリーゲームです

小此木鴬太郎の事件簿 第二弾。このゲームを強引に既存ジャンルに当て嵌めるとアドベンチャーゲームになりますが、正確には「ユーザー参加型のPCミステリノベル」となります。これまでに「湖岸の盲点」、「三つの謎宮」、シリーズ物として2本リリースされているのですが、第一弾である湖岸の盲点がなかなかのクオリティーだったので、第二弾がどのような出来具合になるのか、リリース前から気に掛けていた。

晴れてリリースとなったのは2010年の春。私はうっかりと情報収集を怠ってしまい、リリースされているのに気づいたのがユーザー参加の応募期間が5日ほど過ぎてからという、第一弾に続いて悲しいスタートとなってしまったが、解答編リリースまでに1週間ほどの期間が残されていた。

このゲームはまず手始めに挑戦状となる「問題編」をリリースし、1~2ヵ月後に「解答編」をリリースするのが定例となっていまして、その間の1~2ヶ月、この期間にプレイするユーザー諸氏は知恵を振り絞り、それこそ寝食を忘れるほど推理して、期日までにメールで自身の解答を送付するというシステムになっています。

解答編が世に出るまでの間、この間は不正など一切できませんし、プレイされる皆様も分別ある方々ばかりですので、応募期間中にWEBにネタが流れる事がまず無いですから、その期間中は真摯な姿勢で取り組むことができます。

解答編が答え合わせの場であるのですが、他にも、正解率が高いユーザーのハンドルネームを用いた発表もあり、ユーザーからの声を気さくに紹介するコーナーもありますし、一見しただけではお堅い作品と目に映るかもしれないが、とても親しみ深く、全体を流れるテーマは緩やかです。

主役の小此木鴬太郎なる人物が極めて緩い性格であり、主役の性格と作品のテーマがぴたりと一致しているところも統一感があって宜しいのですが、この作品の最も煌めいてる部分は、緩やかな作風とは相反したものであります。

その煌めく瞬間とは、主役の小此木鴬太郎の台詞であったり、プレイヤーは犯人視点でゲームを読み進めるのですが、犯人として新たな事実に気づいた時や、真相に行き着けなかった己を後に顧みる瞬間など。問題編の途中であったり、解答編であるかもしれないし、プレイヤーによってその瞬間は様々ですけども、鋲付きの針金で締め上げられているような、瞬間的に鋭さを増すその相貌は、緩やかなる作中の時間が静止するかのようだ。それら起伏や減り張りの付け方は非常に味わい深い。

ミステリ物に限らずユーザー参加型ですと、新聞に書物など、インターネットを利用した似たようなシステムのものなど、ゲームに限定しなければ幾らでも存在するのですが、この作品を作る方々はミステリの造詣が深く、そして真に愛し、楽しみながら作られているのでしょう。だからこそ、これだけの良作に仕上がっているのかなと思った次第です。

第一弾は数年前の作品で、今回取り上げた第二弾 三つの謎宮は2010年4月の作品ですので、もちろん応募期間は終了していますが、2011年の1~2月に第三弾のリリースが予定されています。ミステリ全般が好きで、考えることが大好きで、何事も追求する人など、これまで本シリーズをプレイしていない方がいらっしゃいましたら、次の機会に是非ともプレイされる事をお勧めしたい。



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次点はロシア産 King's Bounty: Armored Princess(以下 KB姫)

小此木鶯太郎の事件簿と甲乙つけがたいほどの良作だが、商業ベース作品なので、グラフィック面の弱さはマイナスポイントとして本年度の次点とした。まだ市場として熟れていないロシア産であるし、価格も北米産ゲームと比較するとかなり安価なんですが、だからと言って評価方法に例外はない。

グラフィック面が弱いと書いたものの、カートゥーン系の絵がとても温かく、インゲームのグラフィックオプションは至れり尽くせりであるし、本来なら満点の出来栄えだ。グラフィックが売りの大手メーカー産ゲームと比較すると「弱い」という感想なので、一般的な作品としてみると非常に美しいだろう。

当BlogではKB姫を便宜上 Strategy-RPG に分類しているが、正確には軍隊統制-戦術RPGとなる。どちらかと言うとRPGにStrategyの要素を取り入れた本作は、純シングルRPGでありがちな要所から要所への移動が億劫であるという弱点。この弱点を克服した姿が本作KB姫も含めたStrategy-RPGであるだろう。

ゲーム本来が持つ面白い部分に連続して触れられるという、シネマティック系のゲームとは相反する様式であるが、移動で時間を浪費しなくて済むからゲームに慣れてくる中盤以降は有り難い。本作はRPGとしての血が濃いから完全ではないにせよ、シングルRPG群と比較した場合はその傾向が強い。美味しいところにだけ触れられるのだ。

北米の大手産ゲームが大衆向けにカジュアル化が進む昨今、これほど直球で難度が高めの戦術RPGの存在は最早希少であるし、コンピュータゲームに於いての「勝敗」「駆け引き」「勝利の醍醐味」などを改めて見せ付けられたような、そのゲーム性は正に汚れなき清流のようだと、某御仁の台詞で締め括りましょう。
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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