CRPGまにあ

Dragon Age II Demo - 迎合の先に待つものは。

投稿日:2011/03/07 |  カテゴリー:ゲーム全般  |  コメント:2  | トラックバック:0
Steamでは既に発売されているDragon Age II(以下DA2)ですが、デモ版をプレイしたのは数週間ほど前のことで、Shogun 2 Demoの前日だった。遊んだのは数十分程度でしたが、色々と思うところも有り、コメントを残しておきましょう。

DragonAge2Demo 08-11-22-58
戦って会話して戦って会話して x ∞。 Biowareの十八番は健在

まずはグラフィックから。前作Dragon Age: Originsはキャラクター作成デモしかプレイしていない。ぱっと見たところ、コンシューマーゲームでは定番の、人体はそれなりに精細だが、背景テクスチャがのっぺりしている状態で、会話シーンなどのアップは見栄えがするが、視点を引いた映像は並レベルであるだろう。デモ版でプレイできるエリアは薄暗い地帯なので、他のエリアでは話が違ってくるのかもしれないが、昨今のシングルRPGである Risen, Venetica, Divinity II、などと比較すると、DA2は光沢がないので地味な印象を受けるグラフィックだ。

デモ版のスタートラインが製品版と同じなのかは定かではないが、開始直後、キャラクターらが居る後ろ側の道が燃え上がって通行不可能となっており、そのまま細い道を突き進むことを強要され、これぞ真の一本道な展開には辟易してしまう。

その思いを後押しするかのように敵が束になって前後から押し寄せ、アクションゲームなのか、Hack and Slashなのか、はたまたこれがBioware流の戦術RPGなのか、と思考が定まらぬまま戦闘に突入し、第一の所感は彼の有名なスパルタンXを彷彿してしまう始末。

DragonAge2Demo 08-16-26-58
めんどくさいから足払いしたいさ

とは言っても流石は名門Biowareであり、バックに付くのは巨頭EA。操作性やキャラクターの動き、プログラム的な作りは丁寧で好感が持てるが、BG1、BG2の頃に慣れ親しんだBiowareを期待してプレイすると、拍子抜けしてしまうほど落差がある。

「戦って会話して戦って会話して」と前述しているが、BiowareのゲームはBaldur's Gateでさえこれと大して変わりはない。BGシリーズは神聖化されている節があるが、基本的にBiowareの自由度の見せ方は会話が主体であり、Baldur's Gateも複数の選択肢から言葉を選び、それらを紡いだ結果がプレイヤーごとに様々な展開を見せる一つの冒険となる訳だ。DAシリーズも音声が付いただけで、そこらは何ら変わりないんでしょうけど、BGシリーズのような泥臭さが一切感じらず、コンシューマーユーザー向けに方針を変えていった結果が顕著に現れているのが今回のDA2なのではと感じた。

Baldur's Gateは、苦しいながらも少しずつマップを踏破し、制限はあるが基本的にどこから探索しようとプレイヤーの意思次第で、ダメージが+1するアイテムやレベルアップで一喜一憂し、ファイアーボール1発撃つにも仲間の位置取りを深く思考して戦闘を行う必要があり、昔のBioware作品と比べてしまうと、じわじわと進めていく醍醐味が全く感じられないDA2である。

これが新興デベロッパーが作った作品なら何も思わないのかもしれないが、過去の栄光は消せやしないし、忘れることもできないし、前作発売前から提唱していた「Baldur's Gateシリーズの精神的な後継作」という公言が、ここにきて裏目に出てしまっているだろう。尤も、DA2では「精神的後継作」というソースは見た覚えがないので、今回は当てはまらないのかもしれないが。

1年程前にこちらでSacred 2からSacred 3への懸念を述べているのですが、正にこれと同じ出来事が起こってしまったDA2だろう。無論、コンシューマーユーザーには受けがいいのかもしれないが、古くからのBiowareに親しみを覚えているユーザーの大半は、脳内で疑問符が蠢くことだろう。

結果的に、久々に拝ませてもらった「迷作」という感想になるんですが、こうなってくると興味が湧くのはメディアのMetascoreである。この内容でもメディアに恩恵をもたらす大手メーカーのゲームには高スコアを付けるのだろうか。新興デベロッパやロシア東欧のゲームには作為的に低スコアを付けるメディアが多数散見されるが、世の中は平等ではないのだ。

そんな訳で、やっぱり欲張りは良くない。
昔の人はよく言ったもので、「二兎追うものは一兎をも得ず」この言葉で締め括りましょう。



・後日追記

発売から数日経過し、Metacritic Site が動き始めている。大手メディアは一部辛口な批評が出ているが、ほぼ満場一致で絶賛一歩手前のスコアが付いている中で、隣に並ぶ User Reviews には悲しみの声と否定的なスコアが届き始めている。とは言っても全員が酷評している訳ではなく、今のところPC版では半数以上のユーザーがネガティブな評価を下している。

Metascoreの横にユーザーレビューがあり、こちらはそこそこ信憑性が高いだろう。ゲーマーからのダイレクトな声であるから、マネー絡みの大手メディアの意見よりは信頼できる。

例えば新生King's Bountyシリーズは極めて高いユーザー評価であるし、MetascoreではDragon Age: Originsに大きく水をあけらているドイツのDrakensang The Dark Eyeは、ユーザースコアではDAOに勝っている。DAOとDrakensangではユーザー評価数の桁が違うから、そのまま鵜呑みにするのはちょっぴり危険だけどね。

私としては、ゲームの評価を数値で表現することだけは避けたい心情だが
他人がやっているのを外部から覗き見るのは面白い。
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

コメント

No title

Sさん、こんばんは。

実は私もdemoをプレイして「あれ~」って思ったんです。(もっとD&Dっぽいのを想像していたので)
コンシューマー方向に進むのなら、おもいっきりカジュアルにしたほうが逆にいいのかな、って思ったりします。
個人的には、Hunted: The Demon’s Forgeとkingdoms of Amalur: Reckoning(ブライアン・レイノルズがいないみたいですが)に期待しているのですが、(これもマルチ・プラットフォームなんですよね)大丈夫かな~。

No title

>>faustinoさん

私も同感なんですけども、どっち付かずな作風ですし、中途半端なゲームという印象が非常に強かったです。いっそのことPCからは撤退してコンソール機用にアクションゲームとして発売した方がまだマシだったのではと思えてしまいます。

保険とでも言わんばかりに一応PCにも出すよ的な、この状態でDAOのときのように、メディアの「PC用の本格派RPG」などという評価がもしも出てきたら、PCのRPGを愛してきた私としては疑心がつのりますし、ちょっとばかり腹立たしいです。これならEschalonのほうがよっぽど優れた本格派PC版RPGですから。

faustinoさんが挙げられた2タイトルはほぼアクションゲームのようなものですね。片方にTESシリーズに携わった人物が絡んでますし、評価はそこそこいい線いきそうな予感がしますが、長期間はまれるゲームになるかは微妙ですね。

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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