小此木鶯太郎の事件簿 陰と陽の犯跡


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作品の性質上、詳細に語れませんが、今回は前作「三つの謎宮」が難解すぎた嫌いからか難易度が下がっているようで、課題である4つの犯跡中の3つはほぼ特定できた。

犯跡とは犯人のミスであり、失策と状況の矛盾がそれに該当するんですが、失策はまだしも状況の矛盾は判別することがなかなか難しい。失策とて確率的に偶然にそうなる状況が有り得るので、4つを的確に判断するのは時間を要します。未だ特定できていない4つめのミスが、恐らく決定的な証拠となり得るものなのだろうと予測していますが、何れに纏わるものなのかは大凡見当がついている。

そんな訳で、今作はけっこう容易に解答が導き出せるかもしれません。前作の思考停止トラップと、上級ポロリとでも言いましょうか、あの2つは「してやられた」と驚愕しましたが、今作の4つめがそうであるのなら、さらに面白くなってくるが。
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