小此木鶯太郎の事件簿「陰と陽の犯跡」をプレイし終えて

昨日、解答編をプレイしてみましたが、回を重ねるごとに演出面が強化され、フリーゲームにしておくのは勿体無いと感じるほど素晴らしいシリーズへと成長している。このシリーズの場合はどちらかと言えば主役は「テキスト」なので、視覚的な華やかさで評価が左右されることは無いと思えるが、美しくなっても損はしないだろう。

・毎度の台詞
読者への挑戦期間は既に終了していますが、今後も作品をDLして楽しめる状態のゲームですから、「続きを読む」は全てをプレイした人のみ閲覧してください。私の感想のみしか書いていませんけど、ネタバレに限らず印象の刷り込みでさえ、このジャンルでは控えたい。
今作は犯人の4つのミスを指摘することが課題となっていましたが、過去記事にもあるように、「今回は難度が低いだろう」と、偉そうに私は高を括っていたが、やってしまいましたとさ。最後の1つ、見事に不正解でした。

陰と陽の犯跡は、これまでの作品よりも多くの人にプレイしてもらいたいという意向の元に作られたようで、意図的に易しい問題を含ませ、最後の1つはそれなりに難しく組み込まれているようで、難度が低めの3つの犯跡で「この作品は簡単だ」と、思い込ませるようなトラップが仕掛けてあったのだろう。

※ちなみに易しい問題no1~no3の正答率は97~99%だったという

見事に私はやられてしまったが、前作での反省点を全く活かせていないお馬鹿さんであった。前作はプレイ期間中に「赤と黒の境界」というタイトルの真意に気づくことができたが、2回続けてその手を使ってくるとは思ってもみなかった。

湖岸の盲点、ひとひらひらら
↑まあ、こっち系かなと軽率な判断、思い込みをしてしまったことがそもそも間違いだったのだろう。「陰と陽」←携帯電話が白黒ツートンだから、それか? などと浅はかな判断を下してしまっていた。

解答を知ってから改めてプレイし直してみると、闇に関しての言及、闇を強調する場面の多さに気づくことができ、もっと頭を柔軟にすればたどり着けていたかもしれない。だからこそ悔しくもあり情けなくもあるが、今回が読者への挑戦初めて参加ですし、最初から全て上手くいかせようとは虫が良すぎる話。次こそは完全正答を目指して頑張ってみようではないか。

4つめのミス指摘は間違ってしまったが、皆様からのご感想コーナーで私の感想が紹介されていた。それだけでも有り難いということで、次回作を待ちわびる事にしましょう。



今後は犯人捜しタイプの作品も予定に入っているようですが、どのような形で作られても小此木君シリーズはきっと魅力的な作品となってくれるだろう。

犯罪はもちろん悪いことですが、当たり前だけどフィクションであり、本作の登場人物らは犯人も含めて清廉な人物ばかりだ。犯人に対して清廉とは可笑しな表現かもしれないが、私は妙に気取った作風やら、装ったキャラクターらで構築された作品はあまり好まないので、小此木鶯太郎シリーズは心から好きになれる作品である。

次回作では「監察医」さんの登場が待ち望まれるだろう。ちなみに私は、あの口調からして女性ではなくオカマの監察医さんと思い込んでいた口だが、どのような容姿なのか気になるところです。

陰と陽の犯跡で犯人役だった風宮歌陽と、小此木鶯太郎の最後のやり取りからして、妹の事件を解明する話もいけそうですし、雪山のなんちゃら、他にもエピソードが作中に挿入されていたから、次はどんなシナリオになるのか楽しみしておこう。
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