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Lands of Lore: The Throne of Chaos - 充足の1週間

投稿日:2011/11/26 |  カテゴリー:Lands of Lore: The Throne of Chaos  |  コメント:2  | トラックバック:0
あっという間に Lands of Lore を終えてしまった。プレイしていて楽しいと思えない作品や、楽しくてもストレスとなるポイントを内包しているものなどは、早期にプレイを断念してしまうことが当たり前のようにある。Lands of Loreはとても古い作品であり、昨今のゲームと比較すると熟れていないところが結構目に付いてしまうが、それらを押し切る形で1週間で最後まで行けたという事実は、紛れもなくこの作品が私にとっては名作であったことの証左となるだろう。

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某作品OVA版のエンヤを連想するスコーシャ

実体は老婆で、美女、コウモリ、怪物などなど、何にでも変化できるShapechangerなスコーシャであるが、最終的に対峙する敵が若い美男美女だと物語が陳腐と化してしまいがちで、そういった意味では醜悪な容貌のスコーシャの存在が、本作の重厚さを一段高みへ押し上げていると言える。

※発音が「シャ」なので、全てスコーシャという読みに改めました



●特徴

・DOS時代のダンジョン探索RPGとしては絶妙なさじ加減
これより以前に発売されているRPGは、自動マッピングシステム非搭載であったり、明らかに「クリアできない」ように仕向けられた超難度だったりで、幾らなんでも褒められた作品だと思えないものが多々あるが、本作ですと地図は通り過ぎるだけで四方の形状と仕掛けなどを確実に書き記していってくれる。シネマティックRPGの起源とも言えるフル音声システムは、物体などに接触するときでさえひとり言として発言してくれるし、加えて物語の佳境に於いてはやっぱり音声付きだと盛り上がる。

・戦闘は多すぎず少なすぎず
多すぎても少なすぎても白けてしまう要素だが、初めて足を踏み入れる場所にはそれなりの数、重要地点では結構多く、踏破したエリアには稀に再出現した敵が徘徊しているバランスである。開始時に4人のキャラクターから選択できるが、魔法タイプを選んで魔法を駆使するプレイも可能で、武器攻撃に加えて当時のリアルタイムRPGらしく石や刃物などを投げつけてダメージを稼いだりできる。それでも戦い方のバリエーションは少ない方だけれど、距離の調節や回復のタイミングなどを計りつつ、シンプルながら工夫して楽しく遊べるシステムだろう。

・ダンジョンの作りはまさに至極
システム側から押し付けられることもなく、クエストという枠の中で、矢印を用いて安直に誘導するような味気ない作りでもなく、道はプレイヤーが自ら切り開いて行かねばならない。CRPGの定番として、その過程で説明が付かない仕掛けがあったりするが、逆説的に侵入者を阻むための仕掛けが易々と理解されるようでは、それは道を遮ったり重要なアイテムを守る仕掛けとして機能していない訳だから、その観点だと現行の作品群より90年代後半より以前の作品らに一理あると言わざるを得ない。いずれにしても、「ゲームは挑戦するもの」という意識が強い私の意見であるが。

・とは言え仕掛けの一部に難解なものが有り
私の場合は何をして良いのか分からずに詰まったことが1回。これでよいのか?と不安になったことが2回あり、計3回ほど海外のWalkthroughサイトを見てしまった。プレイタイムは数十時間程度ですが、一切の情報を遮断する方針だとプレイタイムは倍以上に膨れ上がるだろうし、そもそもクリアまでこぎ着けない可能性もある。

・物語は線形な作りであり、移動の自由は無いが、逆に遊び易い
サブクエストという概念は存在するが、同時に課せられる仕事は多くても2~3といった程度である。ただでさえダンジョン探索で頭が混乱しがちになる本作であるから、タスク的なものはこのくらいが丁度よい塩梅かと思える。マップは所々に別エリアへ向けて進行方向が分かれている場面があるが、どっち道向こうで繋がっていたりする地形だから、ほぼ一本道な作風であるだろう。

・唯一、気になる箇所としては
移動時にマップが表示されないのはちょっぴり不満であるが、マップクリック1発で即座にエリア情報が表示されるからその点に関しては余り気にならないが、一つだけ面倒に感じたポイントとしてはアイテムの管理だろうか。横長のツールバーは表示範囲が狭いので不便に感じたが、左右の矢印を左クリックだとアイテム1マス分スクロールで、右クリックすれば1枠分スクロールしてくれる。右クリックを併用すればかなり操作が楽になる。

・PCの古典的なリアルタイムRPGとして入門に最適
難しすぎては駄目だろうが、簡単すぎても味気ない。ゲーム自体が面白くないのは論外であるし、戦闘や仕掛けなどが陳腐であるのも遊べない作品だと思えるが、本作はそれら全ての負の要素を回避していたからこそ、私は1週間掛けて最後まで楽しく遊べたのだ。だからこそ、今年最高の古典的作品の筆頭として本作を挙げたい。



さて、このまま同時購入した Lands of Lore: Guardians of Destiny(二作目)をプレイしてもいいが、他にも遊びたいゲームがあるから困りものだ。とは言っても「機会があればまた遊んでみよう」とBlogで呟いた作品をその後に遊んだ例がないから、やるのならこのまま一気に行くのが吉なのか。

Lands of Lore をクリアした人だけへの台詞ですが、「Lands of Lore speedrun」で検索すると、1時間12分でクリアした動画を見つけることができる。一度クリアした人たちだけの楽しみ方だろうけど、こういうのを見ると挑戦してみたいなと思えてくるね。

SpeedrunだとMorrowindの7分はまさに圧巻であった。こちらはYoutubeで検索すれば今でも視聴可能だけど、こういったSpeedrunで凄まじい動きをしている人の技術というか操作の巧みさとでも言うのか、格闘ゲームとは違う質の芸術性を感じる。
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

コメント

No title

いつも楽しく読ませてもらってます
おもしろそうなので思わず自分も買っちゃいました

昔のゲームなのでRPGとしてはやや短く物足りない部分もありますが
製作者のこだわりが感じられてすごい作りこんでありますね
これがDOSゲームだとは信じられないです

あとセーブデータが保存されてる場所とかわかりませんか?
ブログ主さん同様GOGで買いました

Re: No title

Lands of Loreは進行の妨げとなる無駄な肉付けが無いので
ダンジョン探索と熱いリアルタイム戦闘にだけ没頭できる遊びやすいゲームですね。

セーブデータは GOG.com以下フォルダの Lands of Lore 1 フォルダ内にある
_SAVE(ここは000などの数値).DAT ですよ。

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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