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東京魔人學園剣風帖 - 不朽の高校生疑似体験ゲーム

投稿日:2012/03/02 |  カテゴリー:東京魔人學園剣風帖  |  コメント:2  | トラックバック:0
先ずは一度目のクリアに辿り着いたんですが、恐らく最もノーマルな誰とも結びつかないエンディングだと思われる。本作 剣風帖の主要な部分は物語を追うADVモードとSRPG風の戦闘と育成が楽しめるところなのだが、それら主要なパーツと密接に絡んでいる恋愛ゲームとしての評価が相対的に極めて高い作品である。

剣風帖をプレイする前に、国産のADV+SRPGで感動の名作と謳われるゲームをプレイしていたこともあり、遊び始めた当初は気持ちの切り替えができないでいたのだが、数話ほど進んだ辺りから単なる杞憂であったと思えるほど本作にのめり込んでいった。

気の合う仲間たちと表では楽しい青春時代を過ごし、裏では東京に暗躍する悪と戦い、物語的にも減り張りが上手くついていたことから登場人物らに生き生きとした魅力が感じられ、特に女性キャラクターたちがこの上なく光り輝いて見えたのだ。

14年前のゲームで機種は初代PS1ということから、CG品質としての出来は現在の基準からすると相当劣るものであるが、ゲームに求められる「面白さ」と同様にして、登場人物らの魅力や美しさでさえ作りが上手いと良く見えるという模範のような作品であるだろう。改めて痛感したが、どれだけグラフィックが美しくなろうとも、どれだけシステムの利便性が増して快適になったとしても、それだけで良いゲームにはならないのだろう。作り手のさじ加減一つでゲームの良さが左右されるのだ。

※誤解のないように付け加えますが、男子は劇画調で、女子は可愛らしく描かれている絵そのものはかなり好みであるが、解像度が低いとか、ドットがやけに目立つという意味での「劣る」です。



剣風帖の良かったところとして

・物語が起伏に富んでいる
詳しく書くとネタバレになるので曖昧に表現しますが、剣風帖は春夏秋冬を取り込んだシナリオが用いられていることに加え、一度大きく盛り上がり、息抜きがあり、またそこから高まっていく。一つの話を細かく刻んで見てみても、高まるところと息抜きが確りと作られていて、物語で勝負する作品が多い国産ゲームの中でも緩急の付け方は上々であるだろう。

・愉快でありつつ死と隣り合わせ、だからこそ興味を惹かれる恋愛疑似体験
これは先述していますが、どれだけCGが美しくても、PC版ADVのように高速プレイが可能であっても、素晴らしい声優さんが起用されていたとしても、作りが並なら夢中になることはないのだが、本作は逆の構図だとも言える。尤も、声優の項だけは当て嵌まらないが。

・妥協がない登場人物らの立ち絵
良作ADVと言われる品でさえ、手間が掛かるという理由から身振り手振りと表情の変化はあっても服装は始終変わらないゲームばかりであるが、剣風帖は、制服、外出時の夏と冬、水着、和服、他にも幾つか、といった具合に着替えてくれたから、ゲームにのめり込むことにおいてこの影響はかなり大きかった。

・面白い作品か、名作か、と問われたのなら
私は高校時代に余り良い思い出がないので尚更そう感じたのかもしれないが、このゲームを一言で表現するのなら「楽しい」これしかないだろう。序盤の数話辺りまでは話についていけなくて、プレイヤーが置いてけぼりにされている感があるものの、一度追いついてしまえばそこには楽しい高校生活が広がっている。遠い昔に体験し損ねた高校生ライフを、今ここで取り戻せたような疑似体験ができたのだろう。



もちろん短所が幾つか有るにはあるが、長所や短所というのは現在の基準と比較しての良し悪しという批評であり、長所はまだしも、14年前のゲーム機の作品を摑まえて、戦闘シーンが遅いとか、プレイ中システム的に不便であるという私見を現行のPC版ADVと比較して述べるのは意味をなさない行為であるだろう。従って、今回はあえて短所は書きません。

取り敢えず一度クリアしたのだが、満足のいく結果ではないので周回プレイを行う予定である。遊びの幅が広がるファンディスク 朧綺譚 が届いたら再開してみたい。誤用になってしまうが、最適な例えとして「壮大な美人局である美里葵とのエンディングを何とか見てみたい」
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

コメント

No title

これは前から気になっていたソフトだったのでSさんのレビューみて
俄然やりたくなってきました。DS版を購入してみようかな?
続編部分に致命的なバグがあったりするそうで、評価は低いみたいですが…。
なんか今回の内容をコピペしてP4の感想として流用しても通じそうなくらい似てますw
SLGRPGは現在進行形で「デビルサバイバー2」を遊んでますが、こちらもなかなか素晴らしいです。

Re: No title

>>Blackstarさん

DS版は某地点でクリアできないバグとか、他にもちょこちょこ不具合があるようで
悲しいことに、結果的にクソゲーまとめの方に載せられていますね。

エミュプレイでのBIOS問題さえクリアできれば、ビデオプラグインで画質調整してのePSXeでPS1版プレイが妥当かと思われます。エミュならセーブロードの不自由な点が緩和される利点もありますしね。

PS1版だと~東京魔人學園伝奇 人之章~ 東京魔人學園剣風帖繪巻、これがファンディスク付属の品で、最安値365円になっています。とは言っても手軽に遊びたいのなら、やっぱりDS版でしょうけどね。

P4はまだプレイしていませんけど、絵柄だけで判断するにかなり雰囲気は違いそうです。魔人学園は1980年代後半から1990年代前半の少年漫画風の空気でありつつ、発売当時の恋愛ADVっぽいものが絡ませてあって、この恋愛要素が当初は全く目立つこともなくシステム側からの働きかけも殆ど無かったのに、進めてみれば意外と重要なポイントであったという、ここらの隠し味的な作りが私としては受けたんですけどね。

デビルサバイバーシリーズも気になっているゲームでして
3DSが欲しいなあと思いつつもそのままになってるなあ。

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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