CRPGまにあ

EVE burst error - 心残りが消えた日

投稿日:2012/03/09 |  カテゴリー:ゲーム全般  |  コメント:4  | トラックバック:0
プレイ時間は数十時間程度になるか。一気に全てを終えました。
一気に終えたということは、それだけ面白かった証明である。

EVE burst errorは1995年に18禁ゲームとしてPC98版がリリースされ、1997年にセガサターン版とR指定のWindows版が発売になり、その後、2003年にPS2版と、PS2版に18禁描写を加えたWindows版も世に出て、2010年に発売されたリメイクのPSP版が現時点での最後バージョンとなっている。

PSP版はリメイクという語義以上の変更が入っているようで、その評価は極度に悪いものとなっており、最終形体と呼べるバージョンは2003年に発売された18禁のWindows版になりそうだが、本作はバージョンによって声優陣が大幅に入れ替えられているので、最も無難な品はR指定のWindows版になるだろう。R指定のWindows版は様々なDL販売サイトで扱われているところも大きなメリットである。1. DLsite.com 2. DMM.R18 など(一応18禁ゲームに分類される)。

私は価格の安さと入手の容易さに釣られてセガサターン版を購入してプレイしたのだが、エミュで画面を拡大したときにフォントがかなり崩れて読みづらかったので、そういう理由からもWindows版の方が望ましいと思えた。とは言っても最も無難と思われるR指定のWindows版と中身は全く同じであるから、選択肢として悪いものではないだろう。

セガサターンエミュは SSF を使用したのだが、SSFはBIOSが無くても極めて再現度が高いエミュであり、その点に関しては大きな長所となっている。物足りなさを感じるとすれば、画質調整が殆どできないことだろうか。



初版は17年前であり、音声が導入された1997年度版から既に15年の年月が流れているが、システム的な古臭さは感じても、シナリオはどれだけ時間が経っても色褪せることはない。

EVE burst errorの特徴となっているマルチサイトシステムだが、名ばかりのものではなくて、今なお語り継がれるほどの名作に相応しい出来であったと感じた。本作のように男性と女性の2人が主人公で、交互にシナリオが展開していくADVと言えば、昨年プレイした Remember 11 が真っ先に思い浮かぶが、根本的に全く異なるものであるだろう。どう違うのかはネタバレになるからここでは書かないが、それぞれに共通するところは男性主人公の声優が子安さんであることぐらいか。

声優さんのネタになりますが、有名な声優の方々を起用している作品であり、本作において音声はかなり重要なポイントになるだろう。興味深かったのはメインキャラの女性声優さんらが、エマさん、サラ・ザビアロフ、ルー・ルカ、エルピー・プル、というZガンダムとガンダムZZで聞けたあの声の方々が演じているので、宇宙世紀ガンダムファンは喜べるゲームだろう。男性キャラは渋い声優さん方が演じられている。

以下の続きからは若干のバレを含んだ内容になります。


2003年以後のバージョンは改変されているようだが、本作はエンディング直前に「犯人入力」のシーンがありまして、5つの入力全てが正答であれば真のエンディングを見ることができる。

真のエンディングを見たとしても幾つか謎が残るシナリオであり、謎とは言わないまでも要所の裏の経緯が判然としない作りであるから、白黒はっきりさせないと気が済まない人は少しばかりの不満が残る作品かもしれない。とは言っても議論の余地を残しておく為の作りであるかもしれないし、そこら辺はライターさんの個性でもあるから、どちらの形式が正しいかという考察は無意味であって、それがその作品の持ち味なのだろう。

ADVとしてのシステムは、古き日のコマンド総当り「コンピュータ古典ADV」と言える作りであるが、そこへ斬新なシナリオ展開と男女2人の主人公によるマルチサイトシステムの融合によって、古さを感じさせない面白いゲームだと思えた。2000年前後を境にして(正確な区切りは難しい)、それ以後のADVは現状主流となっているテキスト進行がノベルタイプの作品ばかりになっているが、それら切り替えの狭間に生まれたちょっとばかり特異なアドベンチャーゲームである。※最古は英文字入力タイプである。

確かに面白かったのだが、作中で示されるものだけで正答に辿り着ける本格派ミステリでもないし、SFの要素なども若干含んでいる趣でもあるから、1回目の犯人入力の段階で全てを理解した上での犯人全て的中はほぼ不可能ではないだろうか。



ここからはかなりのネタバレになりますが、私はプリンがある事情によって人為的な多重人格者だと判明した段階あたりから、テラーの正体は「何らかの薬品」によって引き起こされる多重人格者の自殺なのかと推理していたが、二階堂の死に様はどう見ても自害ではないから、犯人入力の段階まで考えがまとまらないでいた。

「多重人格」だけは絡んでいるだろうと結論付けていて、そこだけは当たっていたのだが、それ以外は予想の範疇を大きく超えていたのであった。と言うか、あれは分からないだろう。物語の途中で全て理解できた人は予知能力がありそうだ。

もう一つは「オジサマ」に関してだが、オジサマの正体が最も驚いたことかもしれない。これは直ぐに気づいた人が結構いそうであるけれど、人の言うことを素直に聞いていると深みにはまる件であった。

結果的に相当楽しめたゲームという訳なんですが、手持ちにPS1版の EVE ZERO があるので、勢いが冷めぬうちにこのままプレイしてみようかと考えている。EVE ZERO は EVE burst error の2年前の物語で、主要な登場キャラはほぼそのままの作品なのだ。
テーマ:PCゲー in ジャンル:ゲーム

コメント

No title

Sさん、こんばんは。

日本のADVはアニメ調の絵柄や声が個人的に苦手だったりして、普段はなかなか関心がいかないのですが、Sさんがそこまでおっしゃるのならと思って調べてみたら、この作品やインフィニティ・シリーズはnintendo DSの『極限脱出 9時間9人9の扉』のシナリオを担当された方なんですね。あの作品は、個人的に衝撃を受けました。それならSさんがここまで推薦される理由も解る気がします。

いままたセールみたいですね。ポチリそうです。

Re: No title

>>faustinoさん

EVEシリーズは評価が高い初代のburst errorのみ菅野ひろゆきさんというお方がシナリオを担当されていて、昨年末に43歳という若さで逝去されています。インフィニティシリーズの人はEVE new generationのみのようですが、技巧系のADVという観点ですとインフィニティシリーズは良いゲームだと思いますよ。

とは言うものの、私も完全に脱却できていないんで人様に進言できるような立場ではないんですが、遊ぶ前から苦手意識があるという考えを持ったままですと、ゲームに入り込めないというか、正しく楽しめないでしょう。 他にも、そのジャンル内における至高品を決め付けている状態でのプレイも似たようなものだと思いますが、やっぱり柔軟かつフラットに、作品ごとに視点を変えて遊ぶことが為になると思っています。

Game Linerが特売キャンペーンを始めたみたいですけど、お勧めは無難にEver17になりそうです。インフィニティシリーズはEver17とRemember 11のみプレイしていますが、Game LinerのNever7は有料品になってもBGMが無い仕様のようです。Remember 11はある意味問題作でもあるんですが、Remember 11をプレイすると、主にADVのシナリオを受け止められる自身のキャパシティが大きくなることでしょう。

No title

コメントありがとうございます。そうですね。

自分の先入観や今はすぐに情報が手に入ってしますので、一旦そういうものを外において触れてみるって大切ですよね。
デジタル作品は、匂いをかいだり味わったりというような五感で感じる部分が少ない分、更にその大切さを感じます。

菅野ひろゆきさん、43歳はお若いですね。ご冥福をお祈りしたします。

Re: No title

>>faustinoさん

どうしてもそれだけは伝えたくて、きつい言い方になってしまったことをお詫びします。
国産ADVは読み物でありつつゲームでしか表現できない仕掛けなどがあって
そこらは非常に楽しめると思いますよ。

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好きなジャンルはRPGとAVG。
RPGはファンタジーと近未来ものを好み、設定が現代なのは敬遠する傾向にある。基本的にRPGのタイプに好き嫌いはない。プラットフォームも楽しい作品ならばPCでもゲーム機でもどちらでもOKだと思っているが、今はPCのみに傾倒している。生産国は今現在、北米産は経営体制に疑問を抱いているので敬遠している。

AVGことアドベンチャーゲームは、ゲームにおける私の原点です。AVGは現代物を好み、特にサスペンス、推理ものなどが好きだが、PCではそのような日本生まれの新作は長らく登場していないのでご無沙汰状態だ。海外ゲームの移植版ならある程度はプレイしているし、英語版でもいくつかは頑張ってプレイしてきた。RPGとは逆に、設定がファンタジーや近未来ものは敬遠する傾向にある。

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